サラ・ウォーターズはデビュー作から『荊の城』までの3作で、ヴィクトリア朝を舞台にした作品を書きました。そのすべてに使用人は登場し、存在感を発揮しました。中でも『荊の城』は物語だけではなく、使用人小説としての完成度が優れています。
タグ: *英国犯罪系
[小説/コミックス]半身
サラ・ウォーターズの小説『半身』は「このミステリーがすごい!〈2004年版〉」海外部門で1位を受賞した作品です。ヴィクトリア朝が好きな方ならば一読の価値がありますし、ミステリが好きな方ならば楽しめると思います。とにかく、登場人物の感情とその主観に引き込まれます。
[映画/ドラマ/映像]Tipping the Velvet
『半身』や『荊の城』で有名なサラ・ウォーターズの処女作である『Tipping the Velvet』のBBCドラマ版DVDです。小説版は日本では出ていません。この小説は原作者が「読みたかったので書いた」と、DVDのインタビューで言っていた通り、かなり濃厚なストーリー展開です。