『英国メイドの世界』は屋敷の日常生活を、そこで働く家事使用人や所有者の貴族たちの視点で照らした読み物・資料本です。総勢150名以上の実在したメイドや執事、ガーデナー、それに彼らが仕えた貴族や主人たちを含め、その時代を生きた人々が直接語ったり書き残したりした言葉から「屋敷という職場」を再構成しました。

イギリスのヴィクトリア朝を中心にした屋敷とメイド・執事・使用人の暮らしの研究から日本のメイドブーム研究まで。
『英国メイドの世界』は屋敷の日常生活を、そこで働く家事使用人や所有者の貴族たちの視点で照らした読み物・資料本です。総勢150名以上の実在したメイドや執事、ガーデナー、それに彼らが仕えた貴族や主人たちを含め、その時代を生きた人々が直接語ったり書き残したりした言葉から「屋敷という職場」を再構成しました。
ヴィクトリア朝を詳しく知ろうと考えた時、和書ではこの本を最初に買いました。講談社の新書で、値段も高くありません。当時の社会情勢を把握できる大きな構成でありながら細部をしっかりとフォローし、導入書として最適です。
ゼロからイギリスの歴史を知りたい、という方にオススメできるのが本書です。コストパフォーマンスと初心者への敷居の低さは、素晴らしいものがあります。豊富な写真やイラストが掲載されていて、テキストだけでは想起できない多くの情報を伝えてくれます。