英国ナショナルトラストが出版した、「歴史的な建造物である家/屋敷を公開するために、収蔵コレクションを手入れする方法」という専門書です。どのように屋敷の貴重なコレクションが扱われるのかを知る、とても面白い資料です。

イギリスのヴィクトリア朝を中心にした屋敷とメイド・執事・使用人の暮らしの研究から日本のメイドブーム研究まで。
英国ナショナルトラストが出版した、「歴史的な建造物である家/屋敷を公開するために、収蔵コレクションを手入れする方法」という専門書です。どのように屋敷の貴重なコレクションが扱われるのかを知る、とても面白い資料です。
『自転車に乗る漱石―百年前のロンドン』を読んだ時、頻繁に文中に登場した画家がいました。彼の絵は数多く引用され、「当時の日本人がこんな絵を残していたんだ」と興味を持ちました。ロンドンの風景を描いたのは、実は夏目漱石と同時期にロンドンにいたという、日本人画家・牧野義雄でした。本書は彼の画集です。
ヴィクトリア朝に描かれた絵画を通じて、当時の社会背景を解説する意欲的な書籍です。美術書として楽しめますし、歴史を楽しむこともできます。絵画が映し出す色彩豊かなヴィクトリア朝を目の当たりにできる、良作です。