[参考資料]ヴィクトリア朝珍事件簿

当時のB級ニュースを中心に、当時の新聞のイラストを交えて紹介する本です。「こんな事件あったんだ」「こういう時代だったんだなぁ」と面白いといえば面白いですが、B級ニュースなので、ゴシップ的・興味本位の構成をしており、好き嫌いがはっきりすると思います。本当に、「珍事件」です。

ワイドショーやスポーツ新聞的な感じなのですが、逆に、「こんなことが事件になるんだ」という、社会を映す鏡としての側面もあり、興味を引きます。個人的に百回読めるかといわれれば読めませんが、当時のミステリや殺人事件、怪奇小説に興味があれば、現代では信じられない事件の数々に苦笑をしたり、関心したりするでしょう。

ハードカバーのしっかりしたつくりですが、内容で考えると、ややコストパフォーマンスが悪い感じがしますが、現代の事件も、きっと百年後にはこのように映ったりするのではないでしょうか。