『動物農場』『1984』で知られるオーウェルのデビュー作です。ジャック・ロンドンの『どん底の人びと』の刊行から四半世紀後、第一次世界大戦後のパリとロンドンでの貧しい人々の暮らしを描きました。
投稿者: Masaki Kuga
久我真樹。英国ヴィクトリア朝を中心にした使用人の生活を個人研究・発表中。 2009年日本ヴィクトリア朝文化研究学会に入会。 2010年11月、研究成果をまとめた資料本『英国メイドの世界』を講談社より刊行。好評発売中。
[参考資料]『どん底の人びと―ロンドン1902』
アメリカ人作家ジャック・ロンドンが1902年にロンドンの貧民街(イースト・エンド)に入り込んだルポルタージュです。19世紀イギリスは上流階級の華々しい世界とわずかな距離を隔てて、著しい貧困が存在しました。その貧困だけではなく、放置する社会を彼は描き出しました。
[参考資料]大英帝国~最盛期のイギリスの社会史
ヴィクトリア朝を詳しく知ろうと考えた時、和書ではこの本を最初に買いました。講談社の新書で、値段も高くありません。当時の社会情勢を把握できる大きな構成でありながら細部をしっかりとフォローし、導入書として最適です。
[参考資料]図説 イギリスの歴史
ゼロからイギリスの歴史を知りたい、という方にオススメできるのが本書です。コストパフォーマンスと初心者への敷居の低さは、素晴らしいものがあります。豊富な写真やイラストが掲載されていて、テキストだけでは想起できない多くの情報を伝えてくれます。
[映像]THE VICTORIAN KITCHEN(英国ヴィクトリア朝のキッチン)
和書『英国ヴィクトリア朝のキッチン』の元になったBBCの番組『THE VICTORIAN KITCHEN』をDVD化した、貴重な映像資料です。コック経験者のルースと助手のアリスンの2名で、当時のキッチンで当時の料理を再現します。
[参考資料]英国ヴィクトリア朝のキッチン
料理を通じてヴィクトリア朝を描き出す最高峰の資料です。ヴィクトリア朝とメイドに深く関心を抱くに至った契機の本で、私の人生を変えた一冊です。メイドの資料本が少なかった時代、バイブルとしての価値を持ちました。