[参考資料]女中がいた昭和

『女中がいた昭和』は現代日本で考えうる限り、最高の「昭和の女中」資料です。『女中イメージの家庭文化史』と補完しあう構成です。編者の小泉和子さんは昭和生活研究のスペシャリストで、また英国マニアお馴染みの『イギリス手づくりの生活史』を監修されています。

[参考資料]英国メイドの世界(著者による紹介)

『英国メイドの世界』は屋敷の日常生活を、そこで働く家事使用人や所有者の貴族たちの視点で照らした読み物・資料本です。総勢150名以上の実在したメイドや執事、ガーデナー、それに彼らが仕えた貴族や主人たちを含め、その時代を生きた人々が直接語ったり書き残したりした言葉から「屋敷という職場」を再構成しました。

[参考資料]イギリスの近代化遺産

『イギリスの近代化遺産』は『英国貴族の城館』の田中亮三先生と、写真家の増田彰久さんによる、産業革命以降に作られた「鉄とガラス」の建物を集めた解説&写真集です。近代化の歴史的経緯や建物の解説、そして水路や鉄道網の発展など近代化を知る図も充実しています

[参考資料]従僕ウィリアム・テイラーの日記―一八三七年

『従僕ウィリアム・テイラーの日記―一八三七年』はヴィクトリア朝を生きたフットマンが、その1年間の生活を綴った貴重な日記です。作者は、使用人資料本決定版の『ヴィクトリアン・サーヴァント』で度々登場したウィリアム・テイラーで、彼が見た世界が、ダイレクトに伝わってきます。

[参考資料]イギリスのある女中の生涯

『イギリスのある女中の生涯』は元メイドのウィニフレッド・グレースへのインタビューをまとめた本です。日本語に翻訳された英国メイドの回想はほとんどなく、同書は極めてユニークな一冊です。

[参考資料]女中イメージの家庭文化史

『女中イメージの家庭文化史』は現時点の近代日本から現代にかけての女中(メイド・女性家事使用人)事情を知る上で、最高の資料です。日本の女中を巡る論文は多いものの、経済史や女性史、家庭史と広範に分散しており、日本で「女中だけを研究した単著」は、この一冊だけだと認識しています。

[参考資料]The National Trust Manual of Housekeeping: The Care of Collections in Historic Houses Open to the Public

英国ナショナルトラストが出版した、「歴史的な建造物である家/屋敷を公開するために、収蔵コレクションを手入れする方法」という専門書です。どのように屋敷の貴重なコレクションが扱われるのかを知る、とても面白い資料です。

[参考資料]牧野義雄画集 霧のロンドン

『自転車に乗る漱石―百年前のロンドン』を読んだ時、頻繁に文中に登場した画家がいました。彼の絵は数多く引用され、「当時の日本人がこんな絵を残していたんだ」と興味を持ちました。ロンドンの風景を描いたのは、実は夏目漱石と同時期にロンドンにいたという、日本人画家・牧野義雄でした。本書は彼の画集です。

[参考資料]自転車に乗る漱石―百年前のロンドン

内容は留学した漱石の日記を交えながら、彼が接したイギリス文化を解説していくというもので、思想としては自分の同人誌に近しいものを感じます。特にこの筆者の方に共感が持てるのは、「行間を読み、自分の意思で偏執的に調べ尽くす」ところです。

[参考資料]『ドラキュラの世紀末―ヴィクトリア朝外国恐怖症の文化研究』

世界的な存在「吸血鬼」の代表作ドラキュラを通じて、外国恐怖に怯えるヴィクトリア朝のイギリスを描き出しています。歴史が伝えにくい「空気」「反応」が描き出されています。

[参考資料]『パリ・ロンドン放浪記』

『動物農場』『1984』で知られるオーウェルのデビュー作です。ジャック・ロンドンの『どん底の人びと』の刊行から四半世紀後、第一次世界大戦後のパリとロンドンでの貧しい人々の暮らしを描きました。

[参考資料]『どん底の人びと―ロンドン1902』

アメリカ人作家ジャック・ロンドンが1902年にロンドンの貧民街(イースト・エンド)に入り込んだルポルタージュです。19世紀イギリスは上流階級の華々しい世界とわずかな距離を隔てて、著しい貧困が存在しました。その貧困だけではなく、放置する社会を彼は描き出しました。

[参考資料]世紀末までの大英帝国

『大英帝国~最盛期のイギリスの社会史』をもう少し研究書よりにしたのが本書です。『大英帝国』が新書ということで多くの方に向けられて書かれたのと異なり、本書は研究書として踏み込んだ内容になっています。

[参考資料]大英帝国~最盛期のイギリスの社会史

ヴィクトリア朝を詳しく知ろうと考えた時、和書ではこの本を最初に買いました。講談社の新書で、値段も高くありません。当時の社会情勢を把握できる大きな構成でありながら細部をしっかりとフォローし、導入書として最適です。