[参考資料]牧野義雄画集 霧のロンドン

『自転車に乗る漱石―百年前のロンドン』を読んだ時、頻繁に文中に登場した画家がいました。彼の絵は数多く引用され、「当時の日本人がこんな絵を残していたんだ」と興味を持ちました。ロンドンの風景を描いたのは、実は夏目漱石と同時期にロンドンにいたという、日本人画家・牧野義雄でした。本書は彼の画集です。

[参考資料]『どん底の人びと―ロンドン1902』

アメリカ人作家ジャック・ロンドンが1902年にロンドンの貧民街(イースト・エンド)に入り込んだルポルタージュです。19世紀イギリスは上流階級の華々しい世界とわずかな距離を隔てて、著しい貧困が存在しました。その貧困だけではなく、放置する社会を彼は描き出しました。

[参考資料]産業革命と民衆

ヴィクトリア朝に興味があり、産業革命や大英帝国がどのように成立したかを知ろうと思うならば、ゼロからでも楽しめるのが本書です。本当にただ一冊、ヴィクトリア朝の詳しい生活資料を推薦するとなれば、コストパフォーマンスと内容のレベルと面白さでは、この本を選びます。