[参考資料]Avoid Being a Victorian Servant!

You Wouldn't Want to Be a Victorian Servant!: A Thankless Job You'd Rather Not Have (You Wouldn't Want to...)

著者/訳者:Fiona MacDonald

出版社:Franklin Watts( 2006-09 )

ペーパーバック ( 32 ページ )


現在は新装版として、タイトルが変更され『You Wouldn’t Want to Be a Victorian Servant!: A Thankless Job You’d Rather Not Have』となっています。

元々のタイトルは「ヴィクトリア朝使用人になるのを避けるには?」。強烈なタイトルに、「なんだろう?」とかなり興味を持ちました。そこで購入したところ、発売後に届いた本が……写真の本です。

「なんじゃこりゃ~」

元々が「Avoid Being ~」というシリーズモノのようです。「マンモスハンター」「エジプトのピラミッドの建設者」「アステカ文明の生贄」など、「過去の歴史のある時に生きた人の生活」を描いています。その中にヴィクトリア朝使用人も出てきました。5~14歳の子供向けの本みたいです。

あまりにもあまりなイラスト、元々が資料本なので別に萌え要素など一切期待していませんが、これは「失敗したなぁ」と思いました。ところがいざページを開いてみると、これは予想外にいい本でした。筆者はマニアックな人ならばご存知の、『19世紀の鉄道駅』の筆者でした。内容もレベルが非常に高く、子供向けなのでわかりやすいです。

主人公は下層階級出身の12歳の少女である「あなた」。19世紀に生きた「あなた」が、どういう職場で働けたのか、というページから始まります。そこには「使用人」以外の「可能性」(店員・農場・工場)もイラストでわかりやすく示してあります。

次のページでは面接を受けるイラストや、メイドの制服についての細かい説明。仕事の内容や職場で注意すべきことなど、そしてもしも違う選択肢を選んだら……というふうに、子供でもわかりやすい解説になっています。仕事の描写は容赦なく「現実に即している」もので、疲弊したメイドの少女の働く姿が……

そして、胸に響きました。最後のページには当時のメイドが職場から離れる姿がありますが、「結婚」「家に帰らされる(家族は誰も喜ばない)」「物乞い」「ODD JOB(雑用)」「救貧院」など、同じ少女のそうなった時の姿が描かれて、切ないです。

最終ページに用語解説もあり、これは思っても見なかった拾い物でした。個人的には、☆☆☆☆です。


目次

Introduction
From country to city
Are you clean,neat and obedent ?
Will you find a good situation ?
Can you get up early … and stay up late ?
Are you familiar with lamps and fires ?
Are you squeamish about slops ?
Are you strong enough to sweep and clean ?
Do you know how to cook ?
Waiting on hand and foot
Are you handy with a needle ?
Prospect for promotion
Or get married to escape ?
Glossary

英書に興味が無い人でも、これは簡単に読め、全ページでカラー&イラストメインなので、オススメできます。というか、和書でイラストを日本的に書き直して出版してみたいですね、この本を。