[資料本]
英書-使用人・メイドさん/家政
『MRS BEETON'S BOOK OF HOUSEHOLD MANAGEMENT』
著者：ISABELLA BEETON発行：OXFORD UNIVERSITY PRESS
時代：ヴィクトリア朝
どの日本の本、そして英書を読んでも、一度はその名前が出てくると思われるのが、本書です。ヴィクトリア時代当時もベストセラーになったようで、内容は「家政を行う上でのマニュアル」になっています。
使用人を１〜数人雇う側の視点で描かれ、ビートン夫人からのアイデアや、アドバイスが中心になっています。非常に分厚く、また描かれているものはあくまでも「個人の一視点」であることを勘案しても、当時の人が何を知りたがっていたのか、わかります。
使用人に関しても「彼らに何をさせるか」 の項目があり、それはそのまま「使用人の仕事」内容に通じています。カントリーハウスの上流階級とは違い、多分、「中流家庭以上」を対象に描かれた本なので、微妙に自分が求めるものとは違うのですが、いろいろと物語を書く上での考証や、インスピレーションの材料になります。
この本は頭から読むのではなく、関心のある項目について、辞典として使う方がいいと思います。分厚いです。強いて買う必要は無いかもしれませんが、ディテールにこだわるならば、お薦めします。
