[資料本]
英書-使用人・メイドさん/家政

『THE COUNTRY HOUSE SERVANT』

著者:Pamela A.Sambrook
発行:SUTTON PUBLISHING
時代:ヴィクトリア朝/エドワード朝

多分、一番最初に通販した本です。当時はハードカバーの通販しかなかったのですが、今はペーパーバックになっているようです。その頃の表紙はカントリーハウスの一室で手紙を読むお嬢様、それに仕えるメイドと執事というカッコいいものでした。



さて、この本は「カントリーハウス」で働いていた使用人、というタイトルどおり、使用人という存在がお屋敷と切り離せないものだと教えてくれた本だと思います。しかし、中身については、自分は好きになれませんでした。

序盤は近侍・従僕といった、当時そこで働いていた男性使用人の日記や文書から、使用人の生活様式や娯楽、物の見方や職場の環境などを描き、次にはハウスメイドの仕事内容や、シーズンでロンドンに出るとき、カントリーハウスの大掃除をするエピソードなど、いい内容です。

しかし、同じPamelaでも、Sambrook氏は、マニアックすぎました。後半といえるか、中盤からひたすらに「LaundryMaid」です。この方は、この研究をしているようで、もうどうしようもないぐらいにこの職業、仕事内容、職場について語ります。

ひとつのメイド職をここまで描いた本はないでしょう。しかし、タイトルにそぐわず、後半は好き勝手に書いている印象で、裏切られた思いでした。タイトルが「LaundryMaid」だったら、問題ないのですが、総合的な内容を扱うそぶりを見せていた点で、筆者への怒りがありました。

悪い本ではありませんし、LaundryMaidを極めるには、この本は欠かせませんが、同じPamelaでもSambrook氏のマニアック性には、要注意、といった感想です。ただ、求めていたものが違っていただけなので、冬にLaundryMaidを書くつもりなので、そのときにもう一度読み直せば、「最高!」なんて言っているかもしれません。


2003年12月の感想

「最高!」でした。この本無くして、ランドリーメイドに関する知識とカントリーハウスの生活風景を知ることはありませんでした。



The Rise and Fall of the Victorian Servant




Life Below Stairs in the Twentieth Century
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Flunkeys and Scullions
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The Victorian Domestic Servant (Shire Albums)




The Country House Servant




Day in the Life of a Victorian Domestic Servant




Mrs Beeton's Book of Household Management (Oxford World's Classics)




Roberts' Guide for Butlers and Household Staff




Avoid Being a Victorian Servant!




Country House Life: Family and Servants, 1815-1914
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