『メイドじゃないもん!』(いわおかめめ、小学館、2009年)の主人公・日高桃もも愛あ は両親を
事故で亡くして天涯孤独の身となり、大富豪の甲斐崎家に保護されると聞いて屋敷を訪問します。猛獣がいる裏庭に迷い込んでしまい、命の危機に瀕したところを、甲斐崎アキラに救われます。彼こそが、甲斐崎家の後継者でした。
桃愛を助けたアキラは彼女が働きに来たメイドと思い込み、桃愛もその境遇で働き始めます。様々なトラブルを起こして追い出されそうになるものの、アキラの信頼を得てようやく「専属メイド」として指名されたところで、衝撃の事実に直面します。
桃愛が引き取られた理由は、彼女が新しい後継者だったからです。メイドとして迎え入れたのは、アキラの勘違いで、折角修復した関係がこじれかける、という展開です。この後、二人が同じ学校に通うようになりつつも、桃愛はお嬢様になってもメイドであることにこだわり、日々を過ごしていきます。