制作日記

2003/10/31(金)

発注していた既刊が刷り上り、あとはコピーを刷るのみです。2巻は保管で駄目にしてしまった分や、2巻のみを買う人が意外と多いことから、1巻とのバランスを取る意味で、少し多めに刷りました。

1巻の表紙色は前回2回目の刷り上りが指示どおりで、1回目の色指定が違っていたとのことでした。こちらは1度目が「セピア指定、茶色仕上がり」であり、2度目は「セピア指定、セピア仕上がり」でした。3度目の今回は既刊2冊を同封し、「1度目と同じ色に」と頼んだところ、確認の電話があり、事実がわかりました。

なんだか複雑になってしまいましたが、とりあえず手元に届いた印刷物はどちらもいい仕上がりなので、気にしないでおきます。今回で三度目印刷したことになるので、そろそろ「市場の限界」に来ていると思うのですが、前回は「これが最大戦力!」と参加した夏コミで完売を経験し、正直、未知数です。

『エマ』『シャーリー』効果なのか、コスプレ効果なのか、創作少年の地形効果なのか、それともジャンルで似た本が少ないことなのか、様々な要因があるとは思いますが、受かっていれば冬コミで様子を見て、今後の冊数を決めるつもりです。

来年はコミティアとかにも出てみたいですね。
2003/10/29(水)

同じく、ディケンズを意識したという『五輪の薔薇』も2巻以降を読書中ですが、主人公に一切感情移入できていないことに気づきました。ネタや詐欺の方法・法律知識、描写は明らかにディケンズを上回っていますが、根本の部分ではディケンズの少年・主人公と一緒で、感情移入しにくいです。

お母さんがどこまでも騙されすぎて、限度を超えています。読みたくなくなる騙される場面の連続に、「もう勘弁して」という具合です。

「不運の連続」は、トマス・ハーディを超えていますし、読んでいて感じた辛さは『失われたときを求めて』のアルベルチーヌに関わる主人公の駄目具合を連想させるぐらいです。

ディケンズはまだハッピーエンド、予定調和な面があり、読んでいて感情移入できないだけで辛くは無いのですが、これはそうでも無さそうで、暗くなります。物語のカタルシスが存在するのか、疑問なままに物語は続いていきます。

詳細な当時の描写はいいのですが、不幸には辛くなってきます。それが「感情移入」なんでしょうかね? しかし、なぜ主人公に共感できないところまで、ディケンズに似ているのでしょうか……

ここまで気分が暗くなるのは、多分、筆者が意識したと思える遺産相続・法律物的な『荒涼館』を同時に読んでいるせいなんでしょうね。こちらは主人公やチャーリーに感情移入でき、比較的明るく、展開は波乱でも救いがあります。読んだディケンズの本の中では、唯一かもしれませんぐらい、気になる話です。

『五輪の薔薇』は2巻を乗り越えると比較的読みやすくなり、3巻で話が大きく動きますが、それにしても2巻が尾を引きます…お母さん、可哀想です。作者、ひどすぎます。
2003/10/28(火)

この前、ディケンズの『荒涼館』を借りました。今も読書中ですが、主人公が少女で、ディケンズの少年の主人公に感じる「好みではない」ものがなく、素直に読めます。

ひとつの裁判を軸に物語は進みますが、主人公の少女エスタは裁判の利害関係者の少女エイダの世話役になり、後見人でエスタの養育にもお金を出してくれたエイダの伯父・裁判当事者のひとりジャーンディスさんの屋敷で働き始めます。

扱いは非常によく、「侍女+ハウスキーパー」というのでしょうか? エイダもジャーンディス氏もエスタに優しく、彼の友人たちも魅力的です。

他の屋敷にもハウスキーパーが出てきたり、その屋敷には美人で奥様に気に入られて出世していくメイドと彼女に嫉妬するフランス侍女がいます。また、両親が亡くなり、残ったふたりの兄弟の為に勤めに出る健気な少女シャーロット(チャーリー:シャーリー? 奇しくも13歳です)、彼女をいじめる勤め先の少女など、様々な家庭(ほとんど「一般的」ではありません)と使用人がたくさん出てきます。

ティケンズの小説は翻訳された文体のせいか、絢爛豪華な貴族の暮らしを描いていても庶民の匂いが離れず、人物描写もあけすけでカッコいいところが少ないのですが、食事の描写は脂の匂いまで伝わってきそうで、親しみやすく、今回の本はいい感じで噛みあっています。

登場人物が多く、折角なので整理しようと思います。今のところ2巻まで読みましたが、チャーリー、いいです。ネタばらしになるので書けませんが感情移入しました。文学系のメイドでは、久しぶりの大ヒットです。健気です。いい子です。幸せになって欲しいです。
2003/10/26(日)

今日、久々に『明日のナージャ』を見ていたら、見覚えのある屋敷が出てきました。ナージャが帽子を売りに行った屋敷の外観は「ケドルストン・ホール」、パーティの催された子爵家は「ハーウッド・ハウス」でした。

結構、ナージャにはお屋敷や社交界の風景が出ていて、「海外で取材しているのかな?」と思いましたが(ハウス名作には現地ロケをしたものもあったそうです)、どうも今日出てきたふたつの屋敷は、『英国貴族の邸宅』(田中亮三、小学館)の写真と同じ角度・構図なので、そこを参考にしたものでしょう。

カントリーハウスそのものは好きでも、外観についての特徴や記憶はあまり残っていないのですが、『英国貴族の邸宅』はロバート・アダムという建築家の屋敷を扱い、その特徴が結構、印象に残っています。

しかし、折角なので、英国の屋敷ではなく、舞台であるウィーンの屋敷にして欲しかったです……

チェインバーメイドは4ページで収まり、ハウスメイドに入りました。これは途上ですが、5〜6ページになりそうです。やっぱり仕事が多すぎです。ただあまり仕事の内容ではなく、方法を書く必要も無いかなと思っており、バランスが難しいです。
2003/10/25(土)

今日はチェインバーメイドの資料を作っていました。実際のところチェインバーメイドに関する資料はほとんどありません。

『19世紀のロンドンはどんな匂いがしたか』の巻末の辞典には、「ホテルや宿屋の寝室を掃除する・ベッドメイキングする」と書いてあり、『英国カントリーハウス物語』に、「寝室掃除関係の仕事・侍女的な役割」と、上位メイドらしい言及があるだけです。

何よりも困ったのは、「英書に載っていない」ことです。あまりにもマイナーすぎるのです。同様にパーラーメイドも、ミセス・ビートンの家政読本に出ていませんが、これは新しいメイドだからと思われます。

この家政読本の「家庭内使用人」の注釈を読むと、少し前に入手した『THE COMPLETE SERVANT』に多く依拠していると書かれています。この原典は1820年代のものなので、これに基づいた場合、ヴィクトリア朝の使用人事情を必ずしも正確に反映出来ているとは言えないのです。

余談はさておき、ほとんどのそうした寝室関係の仕事は、ハウスメイドが行います。しかし、ハウスメイドの文章量が増えすぎる状況でもあり、今回はハウスメイドから寝室関係の仕事を切り離し、チェインバーメイドを独立させました。

まだ途上ですが、テキストでは既に7KBになってしまい、原稿にすると3ページぐらい、書き終えるとすると4〜5ページになります。本当は2ページの予定だったのに、です。

結構、ハウスメイドは奥が深いです。チェインバーメイドの機能を切り離して正解でしたが、予想外でもありました。果たして本番のハウスメイドは、どうなるのか……

さて、『マクロス』は劇場版に突入しましたが、二時間半ぐらいでクリアできました。異常に難しい面がありましたが、なんとかなりました。

劇場版アニメのラスボス・ボドルザーと戦う場面を再現してくれましたが、劇場版と違い、強くて泣きそうでした。最初はミサイルの数に泣き、回避を必死に試みましたが、実はあまりダメージがありません。

かといって遠巻きにミサイルで攻撃しても、こちらのミサイルもダメージが低く、時間だけがかかり、先にやられます。ボドルザーの周囲には砲台があり、それを倒さないと本体を攻撃できません。

「真上から攻撃する」「逆さに攻撃する」などいろいろと工夫しましたが、最終的に、この面で使える「レーザー」らしきサブウェポンの破壊力が大きいのに気づきました。さらにバトロイド形態では昨日書いた「自動ロックオン」があるので、これを組み合わせました。

接近して周囲を回りながらレーザーを撃つと、あっさり倒せます。砲台を壊した後のボドルザーは、顔の半面を攻撃できるので、斜め上辺りから行ったり来たりの左右移動で、ロックオンして撃滅しました。

とにかく最初は「如何にミサイルを回避する」かに心を配りましたが、実際は劇場版同様、バトロイド形態で倒すのが正しいようです。

これでテレビ版・劇場版をクリアしましたが、今回は面クリア時に「カード」を貰えます。そのカードに記されたメカに載れるようになる趣向ですが、全然コンプリート出来ていません。多分、B評価以上で貰えるのではないかと思うのですが、逃げ勝った戦闘が多く、なかなか大変です。もう、やる気がしません。

また今回は主人公が一条輝ではないので、微妙にシナリオが違っていたり、感情移入できません。ミンメイの場面も無さ過ぎです。

最後に気づいたことといえば、新キャラの女性管制官エマ・グレンジャーは、ハリー・ポッターの『ハーマイオニー・グレンジャー』と、その役を演じる『エマ・ワトソン』の名前をくっつけたもの、ということぐらいでしょうか……面影があるような無いような。
2003/10/24(金)

『マクロス』のプレイ時間は短かったのに、朝起きると、異様に疲れていました。やはり身体能力が影響するのでしょうか? 飛行機戦闘のゲームに慣れていないので、そのコツをつかむまで、大変そうです。

今日1時間プレイしての感覚ですが、遠距離〜中距離はファイター(飛行機)、敵が接近したら小回りが聞く「ガウォーク」、敵と一対一になれたら「バトロイド」がいいようです。

敵エースパイロットのミリアとの戦闘はミサイルでは勝てませんでしたが、バトロイドになると相手を捕捉するマシンガンの自動ロックオンがあり、それだけで勝ちました。ただ勝っただけですが……

なんだかんだでアニメ版のミッションが終了し、次は劇場版です。

さて、11/09に出す「翻訳本」は、コピーで出すことにしました。翻訳箇所は8ページですが、いろいろと備考や補足などを追加していたら12ページになります。

オフセットの印刷は8ページ+表紙4ページなのですが、表紙や表紙の裏に実用的な内容の文字があるのはどうかなと思いましたし、紙やインクが変わるのも変だと考え直し、コピーで作ることにしました。

50部無料頒布で、立ち読み用に余計に2部作っておきます。その2部はイベント終了後の希望者が居れば、差し上げます。気が向けば、そして受かっていれば冬コミでも同様の本を頒布しますが、来年の夏の新刊で再録しようかなとも思います。現時点ではそんな感じです。

ところで、最近、気になっている飲み屋があります。VICTORIAN PUB THE ROSE & CROWNです。今度、打ち上げに使ってみたいです。

メイド喫茶には一度も行ったことがないのでメニューも何も知らないのですが、こんなふうにヴィクトリアンな料理を出してくれるところならば、行ってみたいですね。あの当時の味付けを好きになれるかは別問題ですが、他との違いが出ると思います。

それぐらい本格的にやれば、つまり料理の味で来てもらえるようにもなれば、テレビとかでも扱ってもらえそうですね。英国の人が来た場合に、どのような感想を抱くのか興味もあります。

当ホームページでも、あの『英国ヴィクトリア朝のキッチン』や『シャーロック・ホームズの料理読本』のレシピを再現するコーナーを作ってみたいです。
2003/10/23(木)

月に二度くらい少し遠出をして、散歩に出かける場所があるのですが、その途上に大きなお屋敷がありました。生垣で区切られ、低い門のところからは一面に広がる芝生と二階建ての茶褐色のお屋敷を見ることが出来ました。

しかし、半月前ぐらいに、そのお屋敷が工事されていました。芝生は消え、ブルドーザーが土を掘り出して、屋敷は姿を消しました。相続か何かで、放棄したのでしょう。かなりショックでしたが、「ここはアメリカ?」と思えるような建物の話は、それだけでは終わりませんでした。

つい先日、不動産の広告が入っていました。一軒家が20ぐらい入る分譲地でしたが、場所を見ると、あの屋敷の土地でした。総面積を見ると3000平方メートルを超えており、家が1件あった所にそんな数の家が建つんだ〜と驚きました。

幾つか購読した英書には、廃墟と化したカントリーハウスの写真が載っていました。確か『ホームズ』や『ポワロ』でも廃墟のカントリーハウスが出ていました。相続で屋敷が消えていく(と勝手に想像しましたが)気分を、少しだけ感じました。

さて、以下はわからないひとにはわからないゲームとアニメの話です。

今日発売のPS2版『マクロス』を買いました。3Dシューティングで、ようやく機種の性能を引き出すゲームになったようです。SEGAが制作しているだけあって、グラフィックは凄いです。

マクロスの代名詞のミサイルもかなり再現されていますが、自分の機首がちょくちょく動いてしまうとロックオンが外れ、なかなか当たりません。

操作感覚は、なれていないのでかなり面倒です。ストーリーモードでテレビ版を進んでいますが、土星の輪を通過するとき、「こっちに進め」と言われて進んでいると、「そっちは駄目!」と怒られまくり、ミッション終了を繰り返すこと5回……

不満なところは…

ダイダロスアタックの描写が納得できない(インパクトの瞬間爆発していますが、実際は『ピンポイントバリアをダイダロスの艦首に集め、それで相手戦艦の装甲を破り、艦首の扉を開き、中に待機したデストロイドモンスターやファランクスなどがミサイルや砲撃で攻撃をする。その為、入り口に近いところからぼこぼこと膨れ上がる形で敵戦艦が破壊される』はずなのです:力説)点。

アーマードバルキリーのミサイル発射が思ったよりカッコよくない。

この点でしょうか?

オープニングムービーでは「マックスの同僚・柿崎」が死にそうなバリア爆発の映像があり、思わず、「柿崎〜」と叫びました。楽しんでいます。

それでも、指が痛くなって、長くは遊べません。動体視力と反射神経がついていかず、ひどい目に遭っています。生活に影響が出るほどのプレイをすると確実に身体が壊れそうで、一時間半でギブアップしました…

声優は元のアニメから忠実に起用されていますが、主人公の一条輝役だけ違っています。声優だった長谷さんが亡くなっているからです。懐かしさで、またテレビ版と劇場版が見たくなりました。
2003/10/20(月)

以前制作した段階よりもいい内容の資料が増えた分、紹介したい気持ちが強く、文章が増えています。しかし「果たしてこれだけ情報が必要なのか?」という問題にも直面しました。

先日、根性を入れてナースメイドの説明を作りましたが、気が付けばB5で5ページ相当の分量になり、これにナースメイドの1日のスケジュールを追加すると6ページです。

今までの、特に2巻の上級使用人は「小説2ページ」「解説2〜3ページ」のリズムを保っていました。情報量が少ないと思いますが、あまり余分な物も入れておらず、気が付けば読み終わり、次の章、という感じだと思います。

しかし今回は知っていることを詰め込み、前回より全体に多いです。整理してから、メイドに深すぎる思い入れの無い(資料には関心がある)友人たちの判断を仰ごうと思います。

現時点のまま行けば、「メイドさん研究」をする人には、「どの本にどの知識があるのか?」という部分で、濃密な物を届けられると思うのですが、果たして読みやすいか、詰め込んでバランスを欠いていないか、そこが心配です。

「同人誌なんだから作りたいように作ればいい」んですが、学術書でもないですし、当初予定の68ページが84ページに膨れ上がりそうなので、立ち止まってしまいました。

減量する分には時間がかからないので、今はこの勢いで、作ってしまいます。1巻も同じ84ページなんですが、情報量が増え、密度や純度が高く、イラストが少ないので、悩ましいです。値段も内容的に微妙なところです。

さて、ナースメイドも勢いで通過して、残りの解説は3メイドです。

「チェインバーメイド」(多分、ハウスメイドの寝室関連の仕事から作りますので短い。というか、日記に昔書いたエピソードを使いたいので独立させました)

「ハウスメイド」(シーズン前の仕事内容などにふれます)

「ランドリーメイド」(この日記でおなじみの奇書『The Country House Servant』のせいで、このメイドについて日本第三位ぐらいの知識を得たかもしれません……)

チェインバーメイドはそもそも役割としては曖昧で、『ホテルや客室の寝室を整える=現代的なホテルメイド(メイド・イン・マンハッタンメイド?)』ですが、いろいろとエピソードがあるので、寝室関係のみ、独立させました。

短い解説で済みそうで、今日、30分ぐらいで英書の該当箇所の見極めが出来ました。正直なところ、ハウスメイドに関しても、『The Country House Servant』はとてもいい資料なんです……この次の章から始まるランドリーメイドが本全体の半分以上を占めていなければ、オススメできるのですが。

ハウスメイド、ランドリーメイドもこの本のおかげで解説そのものは今月中に終わりそうです。蓮野さんに頼んでいたイラストも「鋭意制作中」とのことで、11月半ばには校正を終え、出版可能になります。

なので11/25に発売される『エマ』の『ヴィクトリアン・ガイドブック』の影響を受けなくて済みます。なるべく同じ視点、同じ角度の作りはしたくないので、本が仕上がった後に読もうと思っていました。内容が被っていても困りますし……

とはいえ、11/08発送の当落通知で、受かっていないと印刷できないのですが。

並行して小説もネタを考えていますが、「ナース」「パーラー」「ハウス」「ランドリー」はそれぞれ半日ぐらいで行けそうです。

「チェインバー」は、解説は楽ですが、ネタが練りにくくいの難点です。「レディーズ」も『侍女』の影響を受けすぎず、どう書いていくかです。衣装とか化粧とかの濃密な描写をしてみたいので、新境地を切り開こうかと考えています。

個人的には「ランドリー」ネタが、今回最大の思い付きです。きちんと、最初に思ったイメージで書きたいものです。
2003/10/19(日)

いろいろとあって更新していませんでしたが、以前に書いた『ヴィクトリア朝映画』の『リーグ・オブ・レジェンド』を見てきました。

元々、期待していなかったのですが、メイド要素はゼロです。しかし、映し出されたロンドンの街並みには、涙が出そうなぐらい、感動しました。

表題にあるように、もうひとつの見所はドリアン・グレイの部屋です。吹き抜けになっているライブラリーのようで、周囲一面が可動式の本棚になっていて、物凄い贅沢な空間でした。

ストーリーや各キャラクターについては、ノーコメントですが、続編が作られそうで嫌な感じです。いきなりロンドンを離れてしまった時点で、なんとなくげんなりしました。

同人誌の原稿はぼちぼち、と言った感じです。昨日、手元にある数冊の英書を見直し、今回該当するメイドの情報が何ページにあるのか、すべて書き出し、整理する表を作りました。

そこで統一的にひとつの職を読み出し、作業の効率化をはかりましたが、思ったとおり、ナースメイドが難航しそうです。職種内容と情報そのものは多くないのですが、ピックアップしなかった別の系統の本2冊(「カントリーハウスの女性」を扱ったものと、「カントリーハウスと子供、使用人」の本)に、「子供」の章があり、そこは必然的にナースメイドが登場するので、無視できません。長いので避けたいのですが……

あと、和書で『英国のカントリーハウス物語』に育児の細かい章がありましたが、今読み直してみると、どこかで読んだ英書の内容と被りました。

巻末の参考文献を見ると、手元にある資料があり、多分、そこから作成した物と思います。ただこれについては英書を読む手間が省けるぐらいの内容で、原書が読みにくいという点で、あえて原書である必要はありません。

今回のナースメイドは、実際のところ、育児スタッフでは一番下でした。育児スタッフを大別すると「ナース・ナニー」(監督・責任者)、「ナースメイド」(雑用・ナース候補)の2種類になり、これ以外に専門職の看護婦や、乳母(wetnurse:最初は『濡れた看護婦?』と、何の意味かわかりませんでした)などが必要に応じて雇われました。

ミセス・ビートンの家政読本は実用書で、ナースメイドの項目はどちらかというと「病気のときの対応法」で、ナイチンゲールの名前や言葉が、いっぱい出ていました。なのであまりナースの仕事内容は書いてありませんでしたが、それぞれ必要なメイドの雇い方、特に乳母の雇い方には厳しい基準や食べ物に気を遣うことなどが書かれていました。

同人誌では「ナース」「ナースメイド」を同じく括りにして、タイトルはナースメイドにしておきます。

以前から「子供部屋は独立している」「料理も違うメニュー」とは知っていたのですが、それが仕事の増加に繋がるという視点は抜け落ちていました。

「主人たちの食事」「上級使用人の食事」「下級使用人の食事」「子供部屋の食事」、場所によっては「料理スタッフの食事」と、一回の食事でもこれだけ別々の内容が必要になる点で、本当に仕事が多いなと実感しました。

そういえば11/09に参加する『Sweet Maid Garden』、パンフレットを買いました。表紙が非常に綺麗で本格的で驚き、チェックしたいサークルも多かったです。元々コミケしかイベントを知らない人間ですが、普段は他のジャンルにいる人が多い感じがしました。

自分のいるHerbGardenブロックは「創作メイド」のブロックのようです。なんにせよ、今回のイベントが成功して、次があるといいですね。
2003/10/12(日)

今日は「就職・転職」あたりを重点的に作りこみました。やはり資料が増えると、以前書いていたものが、「推測」「憶測」に見えてきますから困った物で、作り直しが多いです。

しかし、結構、資料に載っているエピソードの紹介が増え、それなりに雰囲気は伝わる物になりつつあります。特に去年の冬用の2巻を作っていたときのリズムが戻ってきて、解説を作る分には、このまま突っ走れそうです。

ページ数も68で入るか不安なので、76になりそうな予感です。値段の方も84ページあった1巻よりも相当、クオリティの高い物を追求していると思うので、頒布価格は500〜600円あたりの設定になりそうです。情報の詰め込みすぎもまた考え物で、難しいんですよね。

書きたいもの・伝えたいものを集中させると情報の洪水になり、同人誌のような間隔のあいたもので、ちょうどいいぐらいの配分でいけるように、気をつけています。

冬コミに受かっていればいいんですが…受かっていない場合に大量印刷すると在庫に困るので、委託でも無理かなぁという認識になっていますが、今月中に「頭を使い、資料にも正確さが求められる」解説は書き終えたいです。創作は1エピソード、1日で終われそうなんですが……
2003/10/11(土)

方針と概要のデザインが出来たせいか、やる気が出ました。「メイド概論」と「働く環境」は概ね終わりました。とはいえ、図表の使い方を考えないといけません。あまり文字が続くと面白みに欠けて、読みにくいからです。

自分でイラストを書けたりすればいいのですが、スキルが無いので、用語解説やコラムでレイアウトを変え、工夫してみます。

あと前回の2巻で、結構、図表を使ってしまってるのが問題です。今回も利用したいというか、今回にこそ必要な資料なのに…と後悔しているものもあります。

問題は予定枚数で入るかというところでしょうか? 今回の構成で抜け落ちている箇所は次巻以降で補完します。チェインバーメイドを独立して書くかどうか、そこも問題です。
2003/10/10(金)

朝のNHKの連ドラ、時々は見ていますが、今回、森口博子の姿を見て、なんとなく微笑ましかったです。ミュージカルタッチなので、歌の巧い人を起用したんですね。

今回のドラマは『パン屋』さんが副業で喫茶店を始め、そこに当時最先端の『テレビ』を置き、お客さんを集めていますが、マンガ喫茶やメイド喫茶も、喫茶以外の「要素」で客を引く点で、同じなんだなと思いました。

なぜそこで「メイド」が出てきたかというと、浅野ゆう子がつけていたエプロンがフリル付きで、メイドさん仕様だったからです。

さて、ようやく『NOT IN FRONT OF THE SERVATNTS』を読み終わりました。特に20世紀以降の章は面白かったです。この本が記された1970年代、国勢調査でまだ「住み込みの使用人」が30000人もいたそうです。

研究本を探していると70年代や80年代が多く、それには絶版も含まれますが、「1900年代初期」を知る世代への関心が強かったのかもしれませんし、聞き取れる最後の機会だったのでしょうか。

この本の筆者は数百の使用人職にあった人から手紙を集めていますが、そこには「50年後も使用人職にある人からの手紙」という物もありました。有名な『ある女中の生涯』の女中、ウィニフレッドもあとがきでは、70歳になっても働いていたとあったと思います。

あと、『ブライズヘッド再び』、少し見ましたが、いつのまにかヴェネツィアに旅立ち、戻ってきました。ようやく聞き取れそうな英語は、「ネイティブではない人」の英語でした……国連職員とかの英語が聞きやすいのと同じ理屈ですね。

さて、冬の新刊の「〜メイド」解説部分以外の概要が決まりました。

○メイド概論
■使用人
■女性の限られた労働環境の中で
■就労人口増加の背景(需要)

○働く環境
■なぜ使用人人口が多かったのか?(供給)
■技術・専門職、学校
ミニコラム■メイドさん学校

○就職や転職
■職を得る
■紹介状〜Reference■
ミニコラム■実在のメイドさんの言葉

○制服
■その変遷
■どのように入手したか
■男女使用人の相違
■必要なもの
■課せられた制約〜色と衣類〜
■時間帯による変遷〜イラスト+コメント
ミニコラム■ブリキのトランク:彼女の荷物
ミニコラム■制服はどこで作られたか?

これ以外に、家政系メイドの解説を書きますが……賃金の箇所は次回以降にしました。非常に長くなりそうです。なるべく68ページに抑えたいですね。
2003/10/09(木)

今日、『Sweet Maid Garden』のサークル入場証や配置図などが届きました。イベントはコミケしか経験が無いので、配置図を見ても未知数ですが、各サークルを見て回れそうな雰囲気です。喫茶店も近いです。

なんとなく久々に『RISE & FALL OF〜』を読み直しました。といっても「使用人が職場を得る」という章だけです。「なんか読んだことある文章だな」と思ったら、『NOT IN FRONT OF〜』からの引用箇所がありました。

この「引用」や「根拠の資料の明示」ですが、同人誌では縦書きの都合もあり、あまり長い本は見栄えが悪くなります。なので『RISE & FALL OF〜』に準拠して、文中では章ごとに数字をふり、それを巻末の一覧で書名・ページ数を書くのが妥当に思えました。

あまりやりすぎると読みにくくなるので、単純に『TRAFOVS』(『RISE & FALL OF〜』の略称)のような書き方でもいいのですが、検討中です。

自分自身は誰かの意見を借り集め、整理し、編集するしかありませんので、根拠の明示は不可欠なのですが、読みやすさとわかりやすさを考慮して、採り入れ方に工夫が必要です。

また、読み直していて、当時のメイドの故郷から旅立つシーンを見つけ、不覚にも泣きそうになりました。新刊のタイトル部はそこから引用した翻訳を持って来ようと思います。巧く訳せたら、ですが。

『ブライズヘッド再び』は第二話に突入しました。相変わらず聞き取れませんが、カントリーハウス『カースル・ハワード』、綺麗過ぎます! あれをイメージして小説を書くようにします。
2003/10/07(火)

今日の日記タイトルは、今度参加する『Sweet Maid Garden』のスペースNoです。

いろいろとサークルのホームページも更新されていて、適当に見て回っていますが、今回はコミケと違ってサークル巡りをしようかなと思います。

さて、現在、並行して三冊の本を読んでいます。すべて英書なのですが、1章を読み終えると達成感があり、続きを読む気がしなくなり、他の本に手を出してそこで達成感を得ると次の本…というふうに、ぐるぐる回っています。

といいつつ、1冊を除いて、あとは欲しい情報を探しているだけなので、「意識して知識を吸収する」という感じではありません。ゆえに、あまり頭に入っていないと思います。

8月に頼み、少し前に届いた本に『Country House Life』という本があります。この本は阿羅本さん制作の同人誌の巻末参考文献に載っていて、面白そうなので取り寄せました。

やけに長い導入で全然進んでいませんが、自分が求める角度での資料だと確認できました。「カントリーハウス」をひとつの共同体として、その中での「主人」「子供」「使用人」を研究しているスタンスです。

大まかなヴィクトリア朝社会の中の使用人でも、都市で働く使用人でもなく、「広大な庭園を含めた屋敷の中でのみ位置づけられる使用人」を考えていく資料、と書かれています。

実際のところカントリーハウスと、都市の屋敷では結びつきやイベント、周囲の自然環境、労働環境が大きく違います。ほとんどの使用人はこうした屋敷に勤められず、使用人人口の多くは「メイド・オブ・オールワーク」や、それに類する「Tweeny」のような立場でした。

『The Country House Servant』がタイトル通りならば、「カントリーハウスで働く使用人」という理解は実現されたのですが、残念なことに同書はあまりにも偏っており、今回の『Country House Life』によって、ようやく、2年越しぐらいで求めた知識が得られそうです。

使用人という職業は、職業としてそれ自体で完結するものではなく、主人や屋敷と切り離せないと考えています。その意味で、最近集めている資料は、かなり主人階級についても、使用人についても、言及されているものになっています。

この本も優先事項の上位に回し、まずは使用人の箇所だけでも読もうと思います。

冬の台割が完成した時点で、ある程度、扱う内容については公開します。昨日に「受付確認はがき」も届いたので、あと一ヵ月後の、結果発表を待つだけです。

最後に、昨日書いた『ブライズヘッド再び』、主人公の親友役のセバスチャン(Not執事 but お金持ちの息子)は、テディ・ベア標準装備の学生でした。人形を持つ姿はいろいろな創作であると思いますが、青年にそれを持たせたのは、これが初めてなのでしょうか? しかもアルコール中毒らしいです……
2003/10/06(月)

ついに、頼んでいた資料のほとんどが揃いました。夏の大きな散在でしたが、プレステ2よりも安いはずです。「これが最後かな?」と思えるぐらい、濃い資料を集めました。しかし、消化する時間はなかなかありません。

とりあえず、前回の夏の新刊でふれていた『ブライズヘッド再び』のDVDを入手したので、ちょこっと見ました。(同性愛的な描写があるのが理由でか、15禁でした)

期待していた英語字幕が存在せず、素の英語を聞かないといけないので、泣きそうです……これを機会に、ヒアリングの鬼になろうと決意しました。

また、Pamela Horn氏が推薦文を書き、「ミセス・ビートンよりも早く、そしてほとんどのマニュアル本の参考にされた」と言う、1825年刊行の『The Complete Servant』も手にしました。

あとは本当に、どれを読んでいくかですね……同時に書かないと時間も無いので、『NOT IN FRONT OF〜』と、『THE RISE & FALL OF〜』、『The Country House Servant』の三冊が中心になりそうです。

これが全部日本語だったら、簡単なんですけどね…

そういえば『エマ』の作者の森薫さんのサイトを見に行ったら、昨日の日付で新刊の告知が出ていました。例の『ヴィクトリアン・ガイド』は値段の割に、記されたタイトルから類推する内容はとても面白そうでした。

この本の発売時期11/25には入稿していないと間に合いそうも無いので、影響を受けることは無さそうですし、参考文献や着眼点が違えば、別の内容にもなっているでしょう。逆を言うと、自分が見落としている部分が、描かれているはずです。その意味では非常に楽しみにしています。
2003/10/05(日)

冬の原稿用に解説部分を作っていました。しかし、今までに随分書いていた物と、今回の翻訳で明らかになったことに、差異が出てきました。

資料を絶対視するつもりはありませんが、それが他の考え方(自分の認識)よりも正しいと思えるならば、それを書くべきです。

というほど深刻ではないのですが、要するに「前はあまり知らなかったから結構、憶測や類推を混ぜていた」部分が多くなってしまい、その辺を資料に基づいた内容で埋めることになります。

「全部書き直すか?」
「書き足したり、一部消していくか?」

ゼロからの修正か、逐次修正か。既に前提となる知識が異なっている以上、着眼点も変わってきているので、ゼロからの方が望ましいのかもしれません。と言いながら、逐次修正していますが。

翻訳はだいたい終わり、台割も決まりました。

1:表紙
2:まえがき
3〜10:本文
11:翻訳上の注意
12:あとがき

10ページ目に冬コミ用の新刊予告を広告で追加しました。実用目的の翻訳本なのでレイアウトやイラストは一切、期待しないで下さい。

タイトルは今のところ、『ヴィクトリア朝の暮らし』補遺にしています。気が向けばシリーズ化します。

2003/10/04(土)

昨日は主にフィクションの書名を追加しました。元々偏っていましたが、コミックスがわずか(『エマ』『シャーリー』『メルクリウスプリティ』)なのは逆の意味で偏っています。

なんとなくそれ以外のコミックスは選ぶのが難しそうで、読んでいません。

そういえば『エマ』の3巻が10月だと思ったら、11月みたいですね。同時発売するガイド『ヴィクトリアン・ガイド』という本も、遅れているようです。

作者の森薫さんの名前はいいとして、共著の村上リコさんという人は、今までに何を書いている人なんでしょうか? Googleで見ても、出てきません。

ガイド本のイメージとしては『ヴィクトリア朝百科事典』に森薫さんの絵がつくようなんですが……どんな内容の本なのか見当もつきませんが、楽しみではあります。

今日、『世界ふしぎ発見』で19世紀(ヴィクトリア朝)のロンドンをやるみたいです。怪奇色が強く、心霊系の話になりそうですが……

アニメの話ですが、1年前ぐらいに友人から借りた『プラネテス』が今日の朝、やってました。ぐっすり寝ていましたけど。その後に『パトレイバー』もあったようです。

個人的に注目は今日から始まる『鋼の錬金術師』ですが、それにしても今日のテレビ東京、朝の7時から10時までの3時間、ほとんどアニメではないでしょうか?
2003/10/02(木)

昨日も日記は書いたんですが、不具合で更新できませんでした。

今日のネタはあまり面白くも無いのですが、頼んでいたPamela Horn氏の本が届きました。19世紀後半から20世紀あたまにかけてのHigh Societyについて扱ったものです。

同人誌としては貴族の生活を扱う6巻以降に利用することになりますが、最初の部分がSeasonになっていて、なかなか良さそうです。

Seasonは議会が開催されるのに合わせて、カントリーハウスで快適な暮らしをしていた人々がロンドンに出てくる季節で、社交界が開催される期間になります。時期的に細かい描写をした資料が無かったので、読解しようと思います。(先になりますが)

この季節が始まると、社交界にデビューする少女は王宮に参内し、そこでお披露目のようなものを受けて、ようやく表舞台に出られるようになります。

女性の主人に仕えるメイドさんにとっては嬉しい反面、大変な時期の始まりでもあります。

細かい話はまた書きますので、今日はここまで。

おまけですが、よく「1ギニー金貨(1ポンド1シリング)」は「医者や法律家などの立派な職業への報酬として使われる」と書かれていましたが、なぜ「1ポンド」ではなく、「1シリング」が含まれるのか、わかりませんでした。

しかし、最近読んだ本の中に、「報酬1ポンドに5%のチップを上乗せした額として1ポンド1シリング」になっていると、ありました。1ポンド=20シリングなので、5%はちょうど1シリングになります。

長い間、1ギニー金貨の意味は知っていましたが、なぜその額なのか知らなかったので、目から鱗が落ちる話でした。海外旅行は一度しかしたことがありませんが、チップの計算が面倒なので、同じような紙幣が誕生して欲しいものです。
2003/10/01(水)

今日の読売新聞朝刊の編集手帳に、万博→水晶宮関連で、長谷川如是閑の『倫敦! 倫敦?』についてふれていました。さすがに読売新聞だけあって、如是閑が大阪朝日新聞記者であったとは書いていませんでしたが。

この如是閑は大阪朝日新聞に入る前、日本の明治ジャーナリズムでは非常に高い位置づけをしてもいい真にジャーナリズム的な「日本新聞社」に勤務した経歴の持ち主で、明治人らしい気概のある人です。

と言うほどには知りませんが、確か、学生の頃に受験した朝日新聞のパンフレットの社史に、わざわざ彼の入社が記されていたほどの人物のはずです。

朝日新聞でも、彼がなぜ朝日に入ったか、(「日本新聞社」の社長が交代し、編集方針が変わったのに対立した)、という部分には目を瞑っていましたので、似たり寄ったりというところでしょうか。

そんなこんなでこの人を元々知っていたので、ヴィクトリア朝関連の資料を漁っている段階で、名前を見て、「こんなの書いていたんだ」と、本そのものは読んでいました。

1910年ぐらいに英国に入り、そこで見た倫敦の風景を、ジャーナリストらしく、そしてユーモアと教養、詩心もあり、芯を感じる明治人らしい腰の座った視点で、周囲に取り込まれる事無く、かといって浮いてもおらず、端然とした姿が文章から伝わってきます。

明治の本とはいえ、文章そのものは平明な現代文で書かれており、リズムがよく、あっさりと読んでいけます。隣に一緒に旅をしたら心強いんだろうなぁ、という感じですね。

いろいろなところに足を運んでいて、それでいて当時の社会情勢を示すハイド・パークの描写(英国で野宿は禁じられ、夜間に宿が無い浮浪者は門が閉まるまで眠っていようと、公園の芝生に寝転んでいる)なども残しています。

ロンドンの下層社会に単身乗り込んだジャック=ロンドンの『どん底の人びと』も名著ですが、この『倫敦! 倫敦?』も日本人として、偉大なる先達を知る意味で、読んでおきたい一冊です。

尚、時代的にはヴィクトリア朝の次になるエドワード朝になりますが、奇縁と言うのか、エドワード王の葬儀に立会っています。

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