[ニュース]2011年夏・秋のメイド・執事・屋敷に関連する映画・ドラマ

2011年夏から秋にかけてのメイド・執事・屋敷に関連する映画・ドラマの紹介をします。あまり最近はこの辺を更新していませんでしたが、久しぶりにまとめます。英国以外でもメイドや執事が出るので扱っている作品もあります。


現代に復活したシャーロック・ホームズ

現代ものでメイドや執事や屋敷と関係ないですが、シャーロック・ホームズということでこのサイトでは取り上げます。NHKでは、2011/08/22(月)~24(水)の3日間連続で、SHERLOCK(シャーロック)が放送されます。私は未視聴ですが、番組ホームページによると、「21世紀版シャーロック・ホームズ」とのことで、現代を舞台にホームズとワトソンが活躍する話のようです。

全然関係ない話ですが、『金田一少年の事件簿』『名探偵コナン』の連載があった1990年代以降、日本での探偵・ミステリ小説の裾野は広がっているんでしょうかね? 私は中学生の頃に『名探偵ポワロ』と『シャーロック・ホームズの冒険』をNHKで見て育ち、大学に入る頃に京極夏彦という路線を歩みましたが、テレビという接点はコンテンツの普及に非常に重要だった時代だったと思います。

地道にNHKでは英国系コンテンツ(『大聖堂』など)を放送していますが、地上波ではないので、何か今年はガツンと英国系をプッシュして欲しいところです。というところで期待していた『ダウントン・アビー』は、スターチャンネルと有料放送なんですよね。『クランフォード』や『ラークライズ』もオススメですが。


カントリーハウスドラマの最高峰『ダウントン・アビー』

『ダウントン・アビー』が2011年10月にスター・チャンネルで日本初・独占放送とのことで、いろいろと盛り上がっています。

英国では昨年の放送以降、イギリスで屋敷・メイド研究本や関連書籍の刊行ラッシュ、『ダウントン・アビー』効果か(2011/07/21)で記したように、資料本の刊行が相次いでいます。

感想は『Downton Abbey』(ダウントン・アビー)は「屋敷(階上)と使用人(階下)」の史上最高レベルの映像作品(2010/12/02)に記しましたが、とにかく「今までのカントリーハウスを意識した映画」の中で、最も作り込まれて、見る人を楽しませる作りになっています。

MANOR HOUSE(マナーハウス) 英國発 貴族とメイドの90日が好きな方には絶対に見ていただきたい作品でもあります。

もしも「興味はあるけど、楽しみ方が分からない」というのであれば、『ダウントン・アビー』を見る前に読んでおきたいカントリーハウスと職場の解説(2011/08/16)をご一読ください。現在無償公開している”『英国メイドの世界』第一章のPDF”を読めば、屋敷を取り巻く環境や、階下の人間模様を明確に理解することができます。


カントリーハウスも描かれる映画『炎のランナー』:本日08/22 18:30~20:54 BS-TBSで放送

田中亮三先生の図説 英国貴族の城館にて紹介されていた映画です。私は未視聴なので細かい点は分かりませんが、Locationとしては様々な建物が出てきますね。

IMDB/『炎のランナー』ロケ地

BS-TBS/シネマジック「炎のランナー」


階級社会を描く映画『ハウスメイド』

以前も少し取り上げましたが、1960年代に韓国で制作された映画『下女』が、リメイクされて『ハウスメイド』というタイトルで日本公開されます。ある意味、古典的文脈(部外者:メイドが屋敷に入り込み、そこで閉鎖環境ゆえの特殊な体験をする)を織り込むものですが、監督のインタビューで非常に気になるものがありました。

 この50年で韓国社会は激変した。「物質的には豊かになった。しかし精神的にはどうか。中産階級が崩壊し、貧富の差が大きく広がった。こうした新自由主義はもう限界です」

階級問題でみる現代韓国 映画「ハウスメイド」

この映画の監督が背景として、現代で復活する経済格差と中産階級の崩壊、そして「新自由主義」との指摘は、正直なところ、意外でした。英国の現代事情を描いた新刊『英国メイドがいた時代』を作った私としては、この言葉がそのまま英国に当てはまるからです。

現代英国の格差を照らし、現代日本の労働環境も相対化する『英国メイドがいた時代』

余談ですが、日本でのプロモーションはK-POP界の新星「バニラルーシー」がミニスカ・メイド姿で美脚を披露!と、日本メディアが思い描くメイドイメージに沿った注目の集め方みたいですね。映画の内容とギャップが大きそうです。


執事ブームはここでピークか?『謎解きはディナーのあとで』ドラマ化

2011年本屋大賞「謎解きはディナーのあとで」が待望の連続ドラマ化! 毒舌執事には櫻井翔、令嬢刑事には北川景子が決定!と、フジテレビで10月からの放送が決まったようです。これは楽しみですね。

謎解きはディナーのあとで

著者/訳者:東川 篤哉

出版社:小学館( 2010-09-02 )

単行本 ( 255 ページ )


ちなみに、『英国メイドの世界』では、日本最高レベルのボリュームで執事の仕事を紹介しています。タイトルで見過ごされてしまいがちですが、英国の執事に興味がある方は是非。

以前、『謎解きはディナーのあとで』のブックフェアで『英国メイドの世界』を並べて下さった書店があったとのことですが、果たしていかがだったでしょうか?

ライトな読み物として英国執事をまず楽しみたい方には、英国執事の流儀をオススメしています。電子書籍化しています。