エリザベス(キッチンメイド)
同人誌『ヴィクトリア朝の暮らし』解説

当同人誌は英国ヴィクトリア朝の貴族、その屋敷と、そこで働く人々(使用人)、生活様式などを題材として作成しています。『メイドさんオンリー資料本』ではなく、メイドさんを含んだ使用人たちと、彼らが働く屋敷と、仕える主人たちの暮らしを中心にした『小説+資料』本です。

今までに13冊、発行しています。


本同人誌の特徴

1:資料の幅広さと紹介の豊富さ


使用人については和書で物足りなくなり、英書にも領域を広げています。また、なるべく事実ベースで物を考えることを重要視し、憶測や類推、想像で物を書かないように自分自身を戒めています。

意見や主義主張は時に物の見方を曇らせますし、好き嫌いが存在します。本同人誌は主義主張を唱えるものではなく、読んだ人が「得をした」と思えるような「知識・物の見方」を伝えることを主眼にしています。

さらに映像を好んでおりますので、そうした「元となる資料・情報」を共有できるように、様々な参考文献・映像を紹介しています。

2:小説と資料本の同居

本同人誌最大の特徴は、解説・資料部分で扱う様々な題材・職業(たとえば相続という問題について・ランドリーメイドという職業の解説など)をわかりやすく伝える為に、それを元にした「小説」を追加しています。

小説部分は、英国をイメージした『共和国』の名門ダーバヴィル公爵家を中心に描いています。後継者となった少年ジョアンと、彼の世話役となったメイドのレカミエを軸に、貴族の屋敷やそこで働く人々を、幾つかのエピソードで紹介しています。

その後に、英国ヴィクトリア朝の執事の立場や給与、仕事の内容、そしてモデルとなる映画や小説などを紹介する、これが解説部分です。

この方式は、富士見書房刊行のTRPGやファンタジー世界を題材にした、『〜コレクション』シリーズを模倣しています。『モンスター』『スペル』『アイテム』『トラップ』『キャラクター』など、多様なシリーズから成るこれらの本は、アイテムや魔法などひとつずつをエピソードで紹介しながら、すぐ後で詳細な解説をしており、参考になります。

サンプル
同人誌の構成についてお話しましたが、では実際にどうなっているのか、それを読書できるようにPDFファイルを公開しました。

公開しているのは『ヴィクトリア朝の暮らし』3巻(2003年12月段階)から、「ランドリーメイド」の小説部分・解説部分の前編です。

その時点での完成度が最も高いものなので、当同人誌を判断する上でご利用下さい。尚、それ以前・それ以外の内容につきましては、公開を行うつもりはありません。

以下のPDFファイル・およびその内容につきましては、WEB上での利用のみを想定し、編集不可・印刷不可の設定にしています。ファイルの無断転載は行わないようにお願いします。


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