制作日記


2004/01/31(土)

イラストに使う資料を蓮野さんに送ったので、確認の連絡しました。サークルカットのお願いもあり(そろそろ申し込みシーズンです)、雑談をいろいろしました。その中で、蓮野さんのご友人が「本編(ジョアン)の続きを読みたい」と言っていたと、聞きました。

今回の新刊3巻はあまりにも「メイド」要素が強く、ジョアンの話の進展を入れる余裕がありませんでした。このままでは次巻でも入れるタイミングを掴めないかもしれないので、外伝1巻の続き(祖母ユリアと従姉シャハと対面し、伯父の葬儀に参列)ぐらいまで書こうと思いました。

葬儀に関連しての雑談ですが、当時は喪服の風習が始まっている時期なので、厳密さを求めればほとんどの登場人物は喪服を着ないといけません。しかし、その辺りは自分で整理しきれてからコラムにまとめようと思うので、今は無視しています。

肝心の短編「メイドの転職」は長くなりそうで、半分書いた時点で11KB(原稿用紙10枚ぐらい)になってしまいました。公爵家の紹介状を持つ時点で、ある程度、職場を選べる立場と思うので、「職探しの大変さ」というリアル路線では出来ません。

そうなると、「新しい職場の風変わりな光景」という、ある意味でのネタ勝負です。その題材でいいアイデアを思いついてはいるのですが、それを書くと、長くなりすぎます。今の時点で「寝かせた方がいい」と判断し、ジョアンの部分を扱おうと思います。

別の機会に、「大変な職場→転職を考える→うまくいかない」路線も書きたいのですが、

一応、遺産相続モノでもあるので、徐々に設定を明かしていかないといけません。というか、1巻登場のハインツさん、出て来れるのでしょうか? 今日の作業で6割方は出来たので、この後、仕上げに入ります。
2004/01/30(金)

友人がコミケの時に撮影してくれた画像を貰いましたので、掲載します。携帯の画像ですが、物凄い性能ですね……いまだにN502iを使っている身として、肩身が狭いです。



2002年の冬コミでは現地で考えたくらいでしたが、それ以降、スペースのレイアウトに気を遣うようになりました。

同人誌を作るだけではなく、それをどのように配置して見てもらうか、手にとって貰うか、というのに気を配るのは意外と面白いです。

たとえば、前回は隣のサークルに列が少しはみ出たり、隣のスペースから本を手にする方も若干おりました。隣のサークルに迷惑をかけないように予防するには、、どうしたらいいか。

単純に考えたのが、「今回は見本誌を端に置いていたのが原因では?」というひとつの推論です。次回コミティアではその推論が正しいのかを検証し、問題改善に繋がるかを知る為に、中央に見本誌を配置してみます。

これ以外でも画像を見る限り、「値段表を置いた台が突出」「足元にリュックの紐が……」などの問題もありそうですね。イベントの後にはいつも反省会を開いて、次のイベントでのレイアウトをシミュレーションしています。

普段買わないような資材を普段行かないお店に出かけて友人と買い物をしたり、他のサークルの「レイアウト方法」をイベントで意識するようになったりと、ここまで含めての「同人活動」も楽しいなぁと、いう感じです。

同人誌制作はほとんど自分ひとりの作業になりますが、レイアウトは売り子をしてくれる友人たちのアイデアに頼っています。そうすることで成立する「一緒の同人活動」というのも、以前は気づけなかったもので、今、同人活動を楽しめる大きな要素です。

実際にサークル参加をしていない人には面白くない話かもしれませんが、一応、気を遣っています。そういうサークルさんも多いと思いますので、同人誌だけではなく、レイアウトも時には見て下さい。
2004/01/28(水)

本日、中学の頃から買っている『週刊少年サンデー』を読んでいて、その中に買おうと思っていた『戦国無双』のキャラクターの絵が出ていました。信長の反対側に謙信がいて、「さすが!」と(呂布ぐらいの切ない立場かもしれませんが)思ったのですが、肝心の謙信に重要な物がありません。

「顔のお肌が、すべすべ?」

顔に髭がありません。髭の無い謙信に直面しようとは、まったく予想していませんでした。というか、あれは「上杉謙信」ではなく、その前の名前の「上杉輝虎」ぐらいじゃないでしょうか?

かなりショックです。

凹みました。

買う気が無くなるぐらいに……

その上、『サンデー』のキャラ紹介でも「孤高の軍神 合戦が生き甲斐の上杉軍総大将」と書かれています。結果として戦争ばかりしていましたが、謙信はそんな人ではありません。やっぱりこのままでは呂布と同じ「戦争マニア」扱いです。切ないです……

それに、全体に髭キャラが少なすぎます。戦国時代は確か髭を生やした人が多く、江戸時代にサムライが主流になると髭がほとんど無くなり、明治以降は軍人や警官の威厳を増す為にまた増えていき、戦後はそうした軍人への反発から、公務員・社会人などは一般に髭を伸ばさない風潮になった、こういう日本の歴史があったと思うのですが(妄想?)、自分はゲーム購買対象から除外されているようです。

さようなら……謙信……

あと、以前日記で触れた、昼ドラ『牡丹と薔薇』に公式ホームページがありました。母親の若い頃、少女時代、そして成人してからの三部構成みたいです。
2004/01/27(火)

去年、どんな映画を劇場で見たかなぁと思い出す意味で、列挙します。

『ロードオブザリング 二つの塔』
『ターミネーター3』
『マトリックス・リローデッド』
『マトリックス・レボリューション』
『キル・ビルVol.1』
『東京ゴッドファーザーズ』
『ラスト・サムライ』
『リーグオブレジェンド』
『サハラに舞う羽根』
『復活』

基本的に大作や続編が多くなっていますが、「続きを知りたい」心理なのでしょうかね。中学の頃に公開二日目に見に行き、すさまじい行列に出会った『ターミネーター2』、その続編は意外に映画として面白く、すっきりしたものでした。

下の3本はヴィクトリア朝や19世紀のヨーロッパ関連の話です。『復活』以外はメイド要素がほとんどゼロですが、『サハラに舞う羽根』は砂漠で騎兵に包囲・殲滅されるイギリス陸軍の描写が良かったですし、『リーグオブレジェンド』は「ドリアン・グレイの私室(吹き抜けの書斎)」や、「ロンドンの街並み」は泣くほど綺麗でした。

ただ、当サイトの立場として、2002年の『ゴスフォード・パーク』や『8人の女たち』のような「大きな当たり」は無かったのかなぁという印象です。『復活』は大好きなロシアの雰囲気が堪能できて、個人的には去年最高に綺麗な映画でした。

今年もうすぐは『ロードオブザリング 王の帰還』『イノセンス』、あと個人的に好きな安藤希主演の『牙吉 跋扈妖怪伝』、イギリスのスターが多く出演する『ラブ・アクチュアリー』、海洋物の『マスター・アンド・コマンダー』辺りが見たい映画です。『ラブ・アクチュアリー』は予想の範囲では「外れ」そうですが、気になります。

どちらかというと、ヴィクトリア朝は映画よりも「ドラマ」がいいのかなぁとも思いますが、また何か発掘できたらご紹介したいと思います。

ところで、『読んで旅する世界の歴史と文化 イギリス』に、午前中のメイド服で使われる「プリント生地」の詳細が出ていました。後日、まとめ次第、コラムにでも更新します。

また、最近古本屋で見つけた(以前から新刊は見つけていましたが)『大英帝国下 ある英国紳士の生き方』を読んでいると、謎だった当時の通貨表記の意味がわかりました。

英書では1シリング1ペニーは、1s1dと書かれています。ポンドとペニーで『p』の文字が重なるので、『d』を使っているのかなと安直に考えましたが、由来まではわかりませんでした。それが、上記の本に、さらっと書いてありました。

それによると『d』はデナリウス、古代ローマのコインに由来するそうです。本に寄れば新約聖書でこのデナリウスが訳された時、ペニーになったそうです。デナリウスは『ローマ人の物語』でよく見かけていたのですが、ここで繋がるとは思いもしませんでした。

まったく関連が無いと思えた本を読んでいて、疑問に思った点が二点もあっさり氷解したので、なんとなく得した気分です。しかし、本を読めば読むほどに新しい疑問にぶつかることもあるのですが……
2004/01/26(月)

『コミティア』用短編の残り1本は『ダーバヴィル公爵家』を舞台に、「公爵家に仕えるメイドの転職」を題材にします。当時の「転職」に関する詳しい資料は見つけていませんが、就職事情から合理的にありえるラインで小説を書くつもりです。多分、「離職」「休職」からの再就職が多いと思いますが、働きながらでも捜せたとは思います。

主人公は新キャラクターで、「スティルルーム・メイド」にします。ネタそのものは固めつつあり、今週末ぐらいには仕上げられそうです。蓮野さんにイラストも頼めそうなので、なんとか頑張ります。ただ、印刷が間に合うかは微妙かもしれません……

1週間で刷れるものの、会場に送ってもらったほうがいいのかもしれません。02/10前には、印刷の可否は決めておきます。
2004/01/23(金)

友人たちの間で、ずっと前から『三国無双』が流行していましたが、最近のポリゴンゲームには自分の処理能力がついていかず、ほとんど遊んでいませんでした。その辺りは『超時空要塞マクロス』でも味わいましたが……

ところが今度、『戦国無双』が出ます。個人的に、いちばん好きなのは「上杉謙信」です。戦争バカとか信玄との比較で政治が出来ないとか衆道の気があったとか言われていますが、あのストイックなところ、大好きでした。

初めて『信長の野望』を遊んだときも上杉謙信、ずっと上杉謙信、『天と地と』を見に行ったり、学研の研究本や吉川英治の『上杉謙信』も買いました。

中でも、『信長の野望〜武将風雲録』でしょうか、あれの上杉謙信のグラフィックに感動しました。紫の頭巾に髭が物凄くカッコよくて……髭がいいなぁと思ったのは、それからです。その謙信がバリバリのポリゴンで動くと思うと、泣きそうです。

髭というと、他にも関羽(美髭公)&髭袋や、DWARF(『指輪物語』ギムリ、『ロードス島戦記』ギム、末弥純氏の描くWIZのドワーフ)などが好きでした。「属性:三つ編み」ですが、ドワーフ・男に限り、髭の三つ編みも許可です。

髭は最近、社会人のファッションとしてもある程度、認められているようですね。今から8年ぐらい前の学生時代、伸ばしていた頃があります。その髭姿を友人に撮影されたのですが、写真を見たサークル仲間から「潜伏中のアラブゲリラ」と呼ばれました。

今となっては、いい思い出です。

あと、会社でタバコを吸う人から聞いたのですが、口髭とタバコの相性は悪いそうです。タバコの煙がかなり口髭に残り、臭くなるみたいです。お気をつけ下さい。

髭の話で終わるのはあれなので、謙信の話に戻ります。

『信長の野望〜武将風雲録』では思い出があります。一応、史実の設定を取り込んで遊んでいました。謙信は毛利と交流があり、足利将軍家を大切にしていましたので、最後まで毛利・足利は残しました。

最後に足利を攻めるときに、ふと謙信のステータスを確認したところ、『野心10』ぐらいのはずが『100』となっていました! 「ごめんよ謙信……」と言いながら、全国制覇をしましたが、謙信を野心で汚してしまった感じがして、複雑な気持ちがした高校生の頃でした。

その謙信にまた出会えると思うと、今から楽しみです。
2004/01/22(木)

以前、NHKで正月に放送された『小公子』が昨日放送されました。しばらくの間、毎週水曜日に放送されるようです。記憶ではセドリックが素直そうで衣装がきれいで、城とか庭も美しかったと思います。

この『小公子』、いまだにDVD化されておらず、本国イギリスでVHS(PAL形式)のみ販売しています(はずです)。なので興味のある方は、この機会を逃さず、ぜひご覧下さい。記憶が曖昧なのですが、面白かったと思います。どちらかというと、『小公子セディ』も見直したいものです。以前、関西に旅した時、放送していました。主題歌が脳裏によみがえります……

あと、NHKでは『名探偵ポワロ』の再放送もあります。長編『エッジウェア卿の死』『メソポタミア殺人事件』『白昼の悪魔』の3本です。富山敬さんが逝去されたので、ヘイスティングスは安原義人さんが演じています。『特攻野郎Aチーム』の「クレイジー・モンキー」から「フェイス」への引継ぎです。
2004/01/20(火)

無事当選の結果となり、『コミティア』に参加する予定です。同人イベントは『コミックマーケット』しか知らなかったのですが、昨年はオンリーイベントに参加したこともあり、少し活動の幅を広げてみようかと思います。

『コミティア』は創作オリジナルオンリーです。『……そんな描き手と読み手の、或いは描き手同誌の、作品を介して魂と魂が握手するような出会いが、新たな創作への刺激とエネルギーになることを信じて……』というコピーが、純粋です。

コミケやオンリーイベントとは違った雰囲気の中、どれだけの人に手に取ってもらえるのか、不安でもあり、楽しみでもあります。

搬入数は初参加なので適量がわかりません。アンケートを見る限り、コミケとは違うかもしれませんが、宅急便搬入も出来るので、既刊4種類・各百冊ぐらい持ち込もうと思います。

今年1回目のイベントということで、頑張ります。

無料配布の小説本は、遅くとも一週間ぐらい前に、完成したかどうかの告知を行います。もう一本のネタがあるにはありますが、固まっていないので題材を変えようかと模索中です。

前にも書きましたがきちんとした新刊は、質の確保の都合上、夏・冬コミの二回にしています。それ以外のイベントでは新刊作業に必要な資料の部分公開か、創作などを無料で配布する形です。
2004/01/19(月)

NHKの『てるてる家族』を見ていたら、「メイド服」らしきものが出ていました。元々、この物語は主人公の実家がパン屋で、喫茶店を副業で営業しています。そのお店のエプロンが「フリルエプロン」で、それっぽい要素がありました。

今日、長女が恋人と行った喫茶店の店員が、ヘッドドレスこそしていないものの、「黒いメイド服(だと思います)+白いフリルエプロン」を着用しているように見えました。

あんな喫茶店、普通の制作サイドの感覚では、あえて用意しないと思います。わざわざ意識的にやっているように思えました。年末といい、ブレーメンといい、NHK、攻めています。

英書の読み込みは少し止まっています。今は『読んで旅する世界の歴史と文化 イギリス』という、おなじみの英文学者・小池滋さん監修の本を読んでいます。文学的・歴史的観光ガイドのようで、好きな構成です。
2004/01/18(日)

1月某日に誕生日があったのですが、友人たちからお菓子など、素晴らしいプレゼントをいただきました。ありがとうございます!

その中で、珍しいというか、どこに置いたものかと悩ましいプレゼントをいただきましたので、ご紹介します。(当方男)


















フモフモさん

「フモフモさん」

どこからどう突っ込んでいいのかわからず、画像を載せてみましたが、今もって、謎です。

「いったいどんな生物なのか(クマ?)」
「なぜフモフモなのか?」(踏むとツボが刺激される?)
「『さん』づけ?」

確かに、「フモフモちゃん」と呼ぶには、威厳がありすぎます。なんとなく、『天空の城ラピュタ』のロボット(お墓に花を添えてくれるいい人の方)を連想させます。

種族なのか、固体名なのか、謎が盛りだくさんです。

きっとメーカーのサイトを探れば、いろいろと秘密設定があるのでしょうが、まず手始めにラベルの裏を調べたところ、こんな公式設定が書いてありました。










対象年齢3才以上

明日からを、元気に生きていけそうです。

(M)サイズで「フモフモさん」ならば、(S)サイズが「フモフモちゃん」、(L)で「フモフモ閣下」という位置付けでしょうか?

……十分遊んでおいて、対象年齢も何もあったものではないですね。はい。
2004/01/17(土)

地味に『THE COUNTRY HOUSE KITCHEN』を読んでいます。今は「Pastry」、パンの歴史の章を終えました。中世のパンの種類から始まり、砂糖が使われて「スイーツ」としてデザート的な扱いになる変遷、それに段々と「型」が使われていく流れや、ベイキングに「紙」が使われていた話など、盛りだくさんでした。

パンの話はヴィクトリア朝関連和書には少なく、「パン専門の文化史」を捜さないといけないのかなとも思います。

今回の章によって、『ミセス・ビートンの家政読本』に「プディングとペストリー」の章があることを教えられ、そこも読むことになりそうです。そのおかげで、夏に使えそうなネタも拾えましたが……

今のところ、『英国ヴィクトリア朝のキッチン』『台所の文化史』『イギリス手づくりの生活誌』をサポートに使いつつ、読み進んでいます。

全体の話ですが、日記に書いたことや考察用の文章などで、重要度の高そうな物を整理したコンテンツを追加しました。中には同人誌に書いている元になったものもありますが、内容的には、それを土台に書いている同人誌の方が、精度・品質は高いです。
2004/01/14(水)

今日、『暖房の文化史―火を手なずける知恵と工夫』という本を書店で見ました。内容は英国の暖房というのか、暖炉の歴史を扱っていました。随分古い時代(ローマ?)の頃から、ヴィクトリア朝の屋敷の話もありましたし、キッチンのストーブの話も出ていました。

自分が以前、『世界生活の歴史』から紹介した、「木から石炭へのシフト」も章として存在しており、かなり面白そうでした。また、この本を見ているとAMAZONの下の方に、『手仕事―イギリス流クラフト全科』という書籍が紹介されていました。

この本は、『図説イギリスの手づくりの生活誌』を記した、自給自足の大家であるセイモア氏の著作で、純粋に「何でも作る(家・船・石鹸など)」解説が出ているようで、とても楽しそうです。(氏の物の見方には癖がありますが)

そういえば、書店に『〜の文化史』がかなり並んでいます。『文化史』と銘打っても、その多くは多分、著者の国を中心にしていると思いますが、勢いに乗じて『使用人の文化史』とか、出ていても驚きません。

興味があるのはイギリス以外では、ロシアですね。ロマノフ朝の生活史とか、描かれる社交界の雰囲気は、映画では英国以上の絢爛豪華さだと思います。書店で『LIFE ON THE RUSSIAN COUNTRY ESTATE』という本も見ました。中身は見ていませんが、これも惹かれる内容です。

ただ、ロシアの場合、ドストエフスキーの小説に出てくるメイドは避けたいです。その多くは「近所のおばちゃん」ぐらいの戦闘力を持っています。

せいぜい、『悪霊』の伯爵夫人のメイド・ワーリャ?(スタブローキンの理解者で、控えめ。夫人の庇護下にあるステパン先生と結婚させられそうになる)か、この前映画で見たトルストイの『復活』のカチューシャ辺りでお願いします。この映画、そう言えば主人公の世話をするメイドもいました(おばさんでしたが)。

コミティア向けの超短編は、1本が完成しました。エリザベスを主人公に、時間は「2巻の面接の後」にしています。本編で触れていない、「働きに出る直前の家族と少女の姿」を描きたくて、執筆しました。

「当選して」「残り1本を作れて」「原稿を印刷所に申し込む時間があれば」という、3つの条件が整った場合に、無料配布として刊行するつもりです。あまり期待しないで下さい。
2004/01/12(月)

過去の「料理」は現代にも伝わり、ヴィクトリア朝の料理のレシピは本にもなっています。料理関連の和書も質の高いのが多いので「それとは違った方向性は作りにくいかな?」と思っていましたが、新刊に向けて「料理系メイド」の職場、仕事内容を調べていると、ものすごい大変な道が広がっていました。

いざ、今まで自分がこのジャンルに取り組んできたスタイルで対峙してみると、調べる内容があまりにも多岐に及んでいたのです。

「1・階上の人々の生活習慣、当時の社交界」
「2・何を食べていたか(メニュー・素材)」
「3・それはどのように作られていたか(調理方法・道具)」
「4・どこで作られていたか(キッチン)」
「5・誰が作っていたか(コック・メイド)」
「6・それらの歴史(道具の変遷・キッチンの位置付け等)」

5W1Hに似ていますが、簡単にあげても、これぐらいの内容が欲しいところです。

読んでいる『THE COUNTRY HOUSE KITCHEN』では「蒸留室」(Still Room)の章を終えました。これが非常に面白かったのですが、メイドたちの職場となる部屋を考えると、その部屋が何故存在し、何を備えていて、どう変わったかにも意識が向かい、「書ききれるか」どうか、悩ましくなります。

また、カントリーハウスの建築様式は装飾的・デザインの外面的な部分と、生活という内面的部分で、キッチンや使用人をどうするか、について問題を抱えています。

以前はこの辺りを理解しきれていなかったのですが、件の英書を読みながら、今になって『英国のカントリーハウス』を読み直すと、理解に繋がる文章がいっぱいありました。(『ヴィクトリアン・ガイド』の使用人の歴史は、『英国カントリーハウス物語』よりも、こちらからの比重が大きいです)

「料理」だけではなく、「建築」、「使用人」、「上流階級」、この四点の資料を幅広く読み込まないと、今回の「料理系メイド」の本をうまく書けませんし、オリジナリティも出ません。

資料が多すぎる分野と、少なすぎる分野もあり、取捨選択が難しく、前回の3巻以上に今回は情報のまとめ方をきちんと考えないと大変なことになりそうで、難易度が極めて高いです。

「カントリーハウスと使用人、キッチンの位置付け」は、整理する意味で、夏コミ新刊に回そうかと思います。

『THE COUNTRY HOUSE KITCHEN』が段々と面白くなっています。
2004/01/11(日)

エドガー・アラン・ポーが大絶賛したと言うディケンズの『骨董屋』を読み終えました。本筋はネルと言う素直で清らかな少女と、どうしようもない祖父の物語ですが、脇役にかなりメイドが出てきました。

あとがきによると、ディケンズは自分の家で雇っていたメイドに、変な意味ではなく、思い入れがあったようです。元々、苦労していた人なので、社会派的側面もあるディケンズならば、使用人に目を向けるのも、当然と言えば当然でしょう。

この『骨董屋』には「地下に潜って(NOT Aチーム)」いくシーンが、かなりありました。

挿絵のひどさが如何ともしがたいのですが(文中で「美人」と書いてあっても、男や老婆にしか見えない若い女性ばかり……)、この『骨董屋』では、幸運に優しい主人に雇用されるようになった少年キット、その職場でキットが出会うバーバラ、意地悪な弁護士兄妹の下で地下に押し込められている小さなメイド『侯爵夫人』(最後になって名前を付けられます)、この三人が主な使用人として出てきます。

今までに何作かディケンズの小説を読んでいますが、極端に使用人を意識したことはありませんでした。読み直してみると、かなり出てくるかもしれません。『荒涼館』のチャーリーほどの圧倒的な存在感はありませんが、『侯爵夫人』はなかなか面白いキャラクターで、その結末も、使用人のサクセスストーリーかもしれません。因果応報と大団円への収束は、ある意味、殺伐とした現代小説に無いもので、べたべたですが、カタルシスがあります。

日常を描けば、そこに必ず使用人がいる、それがディケンズの生きた時代だったのでしょう。

あと、『エマ』の森薫先生のサイトで、土曜日放送のNHK教育「モーニング娘。のひとりがメイド服」を着るドラマの紹介をしていました。

確か、昨年の大晦日、コミケ明けの朝にNHKをつけると、『ラブ喫茶紅白』みたいな番組宣伝の寸劇がありました。清水ミチコと誰かが、その喫茶店にお客としてくるんですが、喫茶店のマスターの横に、メイド服(黒の正統派っぽいやつです)のNHK女子アナの姿が……あれも、布石だったのでしょうか?

前に日記に書きました朝の連ドラも、メイドさんエプロンが出ていましたが、どこぞのメイド喫茶に「領収証、NHKで」なんて人が出没していたのかもしれませんね。

今年の紅白、ついにメイド服がデビューしたとしても驚きません。ドラマの内容は……意外と普通に面白いです。まだメイドさんは出てきませんが、舞台の洋館や、洋館のような学校(少し『旧・岩崎邸』に似ています)もいい雰囲気です。

NHKの番組はみなさんの受信料で作られています。
2004/01/08(木)

徐々に『THE COUNTRY HOUSE KITCHEN』を読み進めていますが、再び、マニアック編に突入しました。

第三章の次の章は、コックやシェフ、それにキッチンメイドたちの食事風景や、「クラーク・オブ・ザ・キッチン」(キッチンに必要な物資の調達・管理を行う男性の責任者。徐々にコック、もしくはハウスキーパーに引き継がれる)の細かい解説が載っていました。これは、普通のレベルです。

面白いエピソードでは、ある退職したコックは、なんと千ポンド以上もお金を蓄財していたとか……『英国ヴィクトリア朝のキッチン』で有名な話ですが、当時、キッチンで出た肉の脂(ドリップ)は商人に売却され、そのお金をそのままコックが手にしました。また、紅茶の出がらしや残飯なども立派な売り物になりました。

その一方、コックがキッチンで必要な資材についても購入する権限を有した場合、現代的な「不正」も起こりえました。当時、メイドはほとんど買い物には出ません。商店が戸口まで、必要な品物を運んでくるからです。

この為、「御用達」になりたい商店主から賄賂を貰い、便宜を図って収入を増やすコックやハウスキーパーも存在し得ました。その上、主人たちに代金を報告する場合に、実際の金額に上乗せすることも、出来たはずです。逆に、そうでもしないと、千ポンド以上も蓄財できないと思うのですが……

その辺り、細かい話は出ていませんが、そんな感じで、すらっと章が進んでいましたが、次の第五章は、「台所の火の元」です。序盤から「ロースター(火焙り器)」の歴史が延々と記され、次に「ストーブ」、「オーブン」と続いていきます……

適当に読み流して、なんとか、今週中には第六章「Still Room」に到達したいものです。

この「蒸留室」とはかつて館の女性たちが薬品や化粧品を作り、ヴィクトリア朝期にはハウスキーパーがデザートを作るのに利用した部屋です。

ただ、この「蒸留室」の日本での資料は『英国のカントリーハウス』で詳しく言及されているのみで、実際に何が備わっていたのか、あまりわかっていません(自分がですが)。なので、次章はかなり楽しみにしています。さらにその次の章は、「ペストリールーム」「デイリールーム」と続きます。

なんとなく『英国ヴィクトリア朝のキッチン』で読んだような知識があるので、もしかすると、あれの参考文献になっているのかもしれません。元になったBBC制作の番組『Victorian Kitchen』を見てみたいなぁと思うものの、ビデオだけ販売しており、DVDは無いみたいです。ビデオは日本では見れないです。映像で見たいです……
2004/01/05(月)

今日の読売新聞朝刊に、今日から始まる『牡丹と薔薇』という昼ドラが紹介されていました。話は「新進建築家が子供の生まれない内縁の妻を捨て、社長令嬢と結婚したが、裏切られた女性は恋人の元に生まれた長女を誘拐して、自分の手で育てる」というものです。

いかにもな設定ですが、続きがあります。この娘が家政婦として働きに出るのですが、勤め先にいたお嬢様は、血の繋がった妹! 彼女はそうと知らず(?)、実家に勤めに出ていたのです。

今日からの第一週目はまだ両親の時代だそうですが、これを翻案すれば、立派なメイドさん物語が出来そうです。たとえば、こんな感じです。

『中流階級の女性ミリィは青年実業家エドワードと同棲していたが(時代的に「未婚の同棲」は難しいので、結婚できない理由に「メイド」「ガヴァネス」という方が望ましい?)、子宝に恵まれない。エドワードはあるきっかけで知り合った貴族令嬢ユリアと恋に落ち、ミリィを捨てる。

復讐に燃えるミリィはエドワードとユリアの子供ミーナを誘拐して、手元で育てる。数年して実家が傾いて落剥し、ミリィは復讐心を娘に注ぎ込みながら、死んでしまう。

ミーナは孤児院に行き、そこでメイドとしての訓練を受ける。運命の偶然か、その孤児院にお金を出す「実の父のいる屋敷」へ勤めに出る。そこでミーナはわがままに育てられた「マーシャ」にいじめられながら、日々を過ごしていく……お互いが血の繋がった姉妹だと知らないままに、繰り広げられるお嬢様とメイドとの葛藤……』

復讐物にするか、ハウス名作にするかで変わってきますが、かなり「燃えるシチュエーション」になりそうですね。気が向けば、書いてみます。

ドラマはその姉妹役の女優が綺麗ですので、といいますか、掲載されていた写真から、ここまでエネルギーが……

さて、そろそろ読書を始めました。敬遠していた『THE COUNTRY HOUSE KITCHEN』です。

この本の第二章は夏に翻訳した、「理想的なキッチン」というもので、屋敷に備わっているべき使用人エリアの部屋を解説していました。しかし、第三章は様々な屋敷と、そこでの生活導線・家事導線(たとえば倉庫→キッチン→廊下→階段→ダイニングルームという流れ。錯綜するほど人同士がぶつかるので、いい設計ではない)でした。

「マニアック!」と断定し、文章をほとんど読んでいませんでしたが、実際はかなりロジカルでした。カントリーハウスのキッチンの設計思想を年代別に追いかけ、十分類にわけています。

まず、『英国のカントリーハウス』や、ほとんどのカントリーハウス本で、初期のカントリーハウスの生活様式(中世)は、「プライバシーがほとんど無い」と書かれています。

大きな広い「ホール」で共に生活し、そこで食事をしていました。この頃の屋敷のキッチンは「同じ階」にありました。また、この頃はまだ「武」の要素が高く、女性はほとんど使用人としていませんでした。

それが時代が新しくなると、プライバシーの要素が重視され、主人たちは「生活の雑音や使用人の姿」を見るのを好まなくなりました。結果として部屋数が増え、使用人の職場も地下に行きました。

地下の理由としては、「主人たちの目に触れない」「地下では構造を丈夫に出来、頑丈な天井を据えられる=火を扱うキッチンでの火事が、屋敷全体の延焼に至るのを防ぐ」、「匂いの問題の解決」以上の3点があげられています。

「使用人の存在」「火」「匂い」を遠ざける為に、地下に使用人のエリアが行ったと言うのがこの章での説明です。また、「裏階段」(表の階段は主人たちが使用する)が登場するのも、こうした変化に伴う物でした。

しかし、「地下」に押しやっていく動きと同時に、「キッチンを切り離して別館にする(wing)」動きもありました。その場合は、バランスを取る為に対称的な「別館」を作り、そこには厩舎や温室を作ったりしました。この結果、極端に屋敷は肥大化しました。

建築様式の変化もあり、大きすぎる屋敷(翼を広げた)からコンパクトになり、屋敷に使用人エリアが戻りました。切り離した結果、「屋敷から遠すぎて、料理が冷める・不便」になったのです。

またこうした動きの結果、使用人別館が「北側」(太陽の当たる東西南の方向は屋敷の主人たちの目に触れるので)に配置されたり、自由なデザイン(シンメトリーではない形の屋敷)になっていくなど、変化がありました。

建築家は「住んでいる人(階上の人)」の為に屋敷を作りますが、同時に、彼らが使用人に接しないように考えなければなりませんでした。その点で、この本は「使用人の視点」で建物を見ていて、理解の参考になりました。

ドラマの方の『名探偵ポワロ』の「アクロイド殺人事件」では、執事が亡くなった主人について、「建築時に使用人のことも考えてくれた」とコメントしています。

また、「女性使用人が増加していった結果」が、屋敷の建築にも出ています。女性の職場とされた「Daily Room」や「Housekeeper's Room」も時代が新しくなると登場してくるのです。こうした視点は今までに無かったので、随分、勉強になりました。
2004/01/03(土)
コミケにて、幾つか質問を受けたことがあります。完全な回答にはなりませんが、少し考えてみましたので、以下に書き連ねます。機会があれば、細かく調べます。

一応、書籍はすべて和書にしています。


Q1.カントリーハウスの資料は?

1・『英国のカントリーハウス(上下)』(マーク・ジルアード:住まいの図書出版局)
→時代別に英国カントリーハウスの建築様式と生活形態を解説。和書では最良の一冊です。

2・『英国カントリーハウス物語』(杉恵惇宏・彩流社)
→住んでいた貴族、使用人、部屋の種類を前半に、実在のカントリーハウスガイドを後半にしています。『ヴィクトリアン・ガイド』の『階下の英国史』の一部はこの辺りから持ってきていると思います。同じく、和書では最良の一冊です。但し、ほとんど白黒なので、写真としては、以降の3・4がオススメです。

3・『英国貴族の邸宅』(田中亮三・小学館)
→コミックスやアニメで、この写真を参照したと思える構図に気づかされるのが特徴でしょうか。建築家アダムスのデザインした屋敷を中心に、ほとんどカラーでカントリーハウスを楽しめます。日本人好みの屋敷が多いと思います。

4・『図説 英国貴族の城館』(田中亮三・河出書房新社)
→同じ作者ですが、こちらの方が資料としての価値は高いです。屋敷にある各部屋の解説が詳細で、物凄く参考になります。「こんな部屋の写真あるんだ〜」と素直に感心できます。最初に買った資料なので読み直すと、また新しい発見があるかもしれません。値段も手ごろで、入手も簡単で、オススメできます。

5・『図説 英国庭園物語』(小林章夫・河出書房新社)
→これは「庭園」という視点で、カントリーハウス(自分個人は屋敷+庭園+領地=カントリーハウスと考えています)を扱っています。年代別の歴史もあり、4の庭園版という感じです。筆者の人は講談社の新書や、イギリス関係の本を何冊か書いています。


Q2.貴族の衣装は?

これは「この同人誌には貴族の衣装の資料が出ている?」という質問でしたが、「出ていない」と答えざるを得ませんでした。イラストを描けないので、主に蓮野さんに渡している資料についてになりますが、だいたい「当時の画家の絵」を参考にしてもらっています。

1・『ヴィクトリア朝万華鏡』(高橋裕子・高橋達志・新潮社)
→当時の画家の絵画と、そこに描かれる社会風景を解説した良書です。絶版ですが、この本によって、「絵画が時代を映す鏡」だと学び、服飾への関心も抱くようになりました。メイドさんの絵を描く人はほとんどゼロなので、その点では保証できません。

2・『世界服飾史』(深井晃子・藝術出版社)
→年代別に服飾の歴史を扱っています。イラストや写真、どうしてそうした服が生まれたかなどの視点は、一般的に知っていて損は無い知識です。

3・『名画とファッション』(深井晃子・小学館)
→1と似た形式ですが、時代や国を幅広く、解説は少し短く、その分、豊富な題材で、絵画に描かれた社会を解説してくれます。かなりいい絵が多いので、オススメできます。

4・『イギリス貴族』(山田勝・創元社)
→タイトルどおり、イギリス貴族を様々な側面から扱いますが、その中に当時のファッションやイラスト、写真などが含まれており、貴族の衣装と言う部分で、参考になるものがあると思います。

これだけでは到底足りませんので、写真が数多く掲載されている海外の資料本を求めることをオススメします。英語が読めなくても、ほとんど写真なので、使い勝手はいいと思います。特に、メイドさんは、当時の画家の題材にほとんどなり得なかったようです。この点、写真はそうでもなく、かなり残っています。


Q3.銀器の保管方法は?

これは友人の家に遊びに行ったとき、聞かれたものです。その家で銀食器の保管に苦労しているので、ヴィクトリア朝期の人はどうしていたのか、という疑問でした。

面白い質問だなぁと、早速当時のマニュアル本などを読み返してみましたが、手入れ方法は出ていても、「これだ!」と言える保管方法は見当たりませんでした。

以下に、それらしい内容と参考文献とを書きます。

・「洗い終わった食器はサラダ油を染み込ませたフランネル布で拭き、次に柔らかい布で磨くだけである」(『英国ヴィクトリア朝のキッチン』P97)

他に、マニュアル本『ROBERT'S GUIDE for Butler's & other Household Staff』、『ミセス・ビートンの家政読本』を読みましたが、磨き方は出ていても、保管方法は出ていません。

銀食器が黒ずむのは、「酸化」が原因です。(2006/07/19追記:正確には酸化ではなく、硫化水素と銀の分子が結びつくことによる黒ずみとご指摘を受けました。訂正いたします)これらは手持ちの銀製品(あまり使っていないブレスレッドが黒ずんでいました……)同様、「空気に触れないようにする」のが妥当と思われます。歯磨きで磨く、というのもあまり良くないそうです。

「フランネルなどの布で包んでおく」のがヴィクトリア朝の保管方法になるでしょうし、「ビニールケースに入れる」というのが、現代的な方法になると思います。

GOOGLE:銀 保管方法で検索

とにかく、最良の方法は「日々使うこと」だそうです。
2004/01/01(木)
本年もよろしくお願いします。

というところで、『コミティア』に向けての準備を始めました。イベント重視の方向なので、何か無料配布のペーパー小説でも作ろうかなと思っていましたが、作業時間や製本、印刷コストを考えると、オフセットで刷った方がいい気がしました。

まだ考え中ですが、1回目はA5サイズ(経費節減・在庫管理の都合)で、超短編2本を載せた冊子を作ろうと思います。今のところ、1話目は「メイドの少女がお屋敷に働きに出るまで(エリザベス)」を扱い、2話目は主人公である少年ジョアン(次期公爵)の両親の話(公爵令嬢ソフィアと家庭教師ジョンの駆け落ち)を、書くつもりです。

今回のコミケで十分な運転資金を得られたこと、印刷部数を増やしてもまだ良さそうな雰囲気であることなどから、無料の方向で進めます。「イベント参加」のメリットがあった方がよいかなとも思いますので。

参加周期にもよりますが、コミケ以外のイベント参加では常に「短編2本の無料配布本を作る」形式でやってみます。自分自身、短編を練習し、人に読んで欲しい気持ちがあります。ある程度まとまったら、あらためて冊子に束ねて刊行する予定です。

今のところ、「2月・コミティア・無料配布本」「8月・コミケ・新刊」「11月・コミティア・無料配布本」「12月・コミケ・新刊」「あればSweetMaidGarden・無料配布本」(すべて当選していればですが)の参加スタンスを予定しています。

2月の『コミティア』が当選していれば、1巻・2巻の増刷を行います。イベント参加が増えることなどから、今回は多めに刷ろうと思います。

創作意欲が続いている明日にでも、小説2本は書き上げてしまいます。

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