制作日記


2002/04/05(金)

今日は久々に読書です。『The country House Servant』もようやく新しい章に入りました。最も苦戦したのが『mangle(水絞り機・脱水機)』です。ひたすらその変遷を語られ、電気で動くようになった意義は理解できますが、意識を朦朧とさせられました。

『エピソード』と『知識』のバランスの問題ですね。それ以前はその時を生きた過去の人の日記や記録を紹介する感じで雰囲気を楽しめましたが、洗濯の部分はほとんどが筆者の「知識」で構成されています。「辞典を読まされている」感じなんでしょう。

新章はランドリーメイドがどのような雇用形態で働いていたか、その屋敷内での位置付けなど、外縁なものですが、長い長い退屈な話があっただけに、文章を読むスピードが上がっています。ちょうどあと60ページですが、今日はこれからも読みふけるので、残り30ぐらいまで進みたいですね。

英語が得意でもないので斜め読みですが、キーワードやイメージを膨らませる部分を見つけたらじっくり読むといった形ですね。

さて、同人誌の文章を掲載しようと思っていますが、どうしてもいいレイアウトが思い浮かびません。個人的にネット上で小説形式の文章を読むのはつらいのですが…インスピレーションが湧くまでお預けですね。

別の創作も書きながら、ぼちぼち消化を始めましたが、この『The Country〜』、amazon.co.jpで見ると、新しい版で出るようですね。ランドリーメイドを極めたい人にのみオススメします。従僕やハウスメイドの部分はよかったのですが…洗濯の話が長すぎて、退屈してしまうのが弱点です。

大学を卒業してからの方がいろいろと調べたいものが出来てしまうのも、現実逃避なんでしょうかね〜また大学に行って、今度は真面目に勉強したいです(無理ですが)


2002/04/03(水)

映画の日なので、行ってきました『パトレイバー』に。1の頃は中学生、2では高校生、3の今回は社会人と時間の早さを感じますが、客層は自分と同じぐらいの年齢の人たちですね、男が圧倒的に多かったです。

ネットではあまり高評価ではないようですが、個人的に切ない映画だったと思います。報われない恋心や、片想いに似た直線的ではない心理描写が好きというのもありますね。

パンフレットで強調される日常描写にはさして惹かれませんでしたが、結構、直球勝負で、少し前に見た『パラサイト』よりもちゃんと怖いです。繰り返される「普通のリアリティ」のおかげで、世界に違和感無く入れる工夫なんでしょうね。まさか『パトレイバー』で怖がれるとは思ってもいませんでした。

『クリーチャーデザイン』に『Wizardry』(ファミコン版)でおなじみの末弥純氏の参加もあり、『廃棄物13号』が『グレーターデーモン』の面影を少し残していたような…というのは大げさですけど、何回か見てもいいですね。

それに原作(マンガ)との違いも、ほとんど気になりませんでしたし、映画用の演出が綺麗にはまっていたと思います。『パトレイバー』に普通じゃないくらいにはまった人間ですが、映画版1と2とは角度が違いますし、これはこれでありかなと思います。どれだけ登場人物に惹かれるか、その点では、合格です。


あとインターネットをちゃんと日常の中に溶け込ませて、『2ちゃんねる』も出ていました。メインではないけれど、細かい部分でのパソコンの使い方のリアリティがよかったです。

『みにぱと』はまぁ、なんといいますか、『後藤さん』の声が最近の『銭形警部』ぐらい薄い感じがして、少し寂しかったですね。

ただ…ちょうど昨日、諦めたはずの創作と若干、重なる部分があり、創作意欲が刺激されてしまいました。制作は続けられるか、微妙になっています。まぁ流れ流れて、なるようになるでしょう…目的のものは制作していない、駄目日記と化しています。


2002/04/02(火)

別に書いている創作が非常に歯切れが悪いままで、「うまく書けないかなぁ」とそのことしか考えておらず、しかし考えすぎによる末期症状に陥りました。一ヶ月前の段階で既に「別の事をした方がいい」と思っていたのですが、パソコンの前に座ると…どうしても頭から離れません。

新年度ということで切り替え、(転職試験が四月は目白押しですが)こちらの創作に本腰を入れます。折り良く、一月ほど前に書いたアメリカへ注文した本、ようやく届きました。古本ですが品質もよく、内容もタイトルの『The Country House Kitchen』にふさわしいものです。

何しろ地図が多く、その上、「厨房から主人の居るテーブルまで、どのような経路を通るか」を様々な屋敷の図面から矢印のフローチャートを書き起こしています。「これが研究本だ!」といった感じですね。紀伊国屋に頼んだときは版元品切れ、本家amazon.comの古本サイトにのみ在庫があるので、おっかなびっくりで頼みましたが、無事に届いて何よりです。

そろそろ『The Country House Servant』ともお別れしたいのですが、まだ70ページほど残っています。今は「絞り器(ローラーで伸ばす奴です)」の説明を延々と読んでいます…まぁ並行して『CHILDREN OF The GREAT COUNTRY HOUSE』を読んでいるので、それも理由になるのですが…

この『CHILDREN〜』はカントリーハウスで子供たちがどう育てられたか、そこにスポットを当てた珍しい資料です。タイトル買いをする自分にとって、「当たり」のものでした。有名なエピソードは別の本で読んだこともありますが、それ以外のマイナーな部分がなかなか参考になります。

書くのが遅れましたが、先週は『大列車強盗』(資料参照)や『テス』の映画がやっていました。『テス』の方は農村の暮らしや衣装が素晴らしく、DVDが欲しくなる映像美でした。主演の『ナスターシャ・キンスキー』も綺麗でした。

『大列車強盗』は見逃しましたが、あのすさんだ雰囲気もいいですね。映画といえば、『指輪物語』のビルボ役の人は、『フロム・ヘル』の王族の顧問医師役の人では? フロド役の人が出ていた『パラサイト』もテレビでやっていました。これはホラーかと思ったら、『青春ホラー』でした…どんなジャンルなんだろうって感じですね、はい。

というわけで、紆余曲折しましたが、本格始動です。

とりあえず、『執事』の小説と解説と部分は終了しています。


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